ドラゴン教育革命は、全国の小学校・中学校・高等学校における教員を対象に実施した、「教員の生徒指導実態とキャリア観」に関する調査の結果を6月12日に発表した。同調査は、5月12日〜15日の期間に行われ、322名から回答を得ている。
調査対象者に、生徒への指導に自信があるかを尋ねたところ、「ない」が51.2%、「ある」が48.8%となった。

生徒への指導において、難しさを感じる点を尋ねたところ(複数回答)、「保護者との関係構築・対応」(53.7%)がもっとも多く、以下「生徒の叱り方・注意の仕方」(50.3%)、「生徒のやる気を引き出すこと」(43.5%)が続いている。

過去に学んだもので、現在の生徒への指導方法に活かされているものとしては(複数回答)、「同僚や先輩教員からのアドバイス」(72.7%)が最多となり、「教員研修や講習会」(44.4%)、「教育関連の書籍や資料」(39.1%)がそれに続いた。

生徒への指導において、特に改善したいと感じる点を尋ねたところ、「トラブルや問題行動への対応方法」(28.6%)、「効果的な声かけやコミュニケーションの取り方」(17.4%)、「生徒のモチベーションの上げ方」(15.2%)が上位を占めている。

今後のキャリアについて、どのような方向性を希望しているかを尋ねた質問では、「教員として長く続けていきたい」(50.0%)がもっとも多い。しかしながら、「特に決まっていない」(18.6%)のほか、「教育とは異なる業種・職種に転職したい」(17.1%)、「教育に関わる別の職種で転職したい」(14.0%)が続いており、3割超がキャリアチェンジを希望していることがわかった。

今後のキャリアについて、教育に関わる・関わらないを問わず、転職希望を持っていると回答した人に、転職を希望する理由を尋ねたところ(複数回答)、「担当業務や部活動指導など、業務負担が大きすぎるため」(42.0%)が最多となった。以下「残業や休日出勤が多く、プライベートの時間が取れないため」(34.0%)、「保護者対応やクレーム対応に強いストレスを感じているため」と「給与や福利厚生が業務量に見合わないと感じているため」(どちらも30.0%)が続いている。

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