ハーモニープラスは、大学のIRや教学DXを支援する新たなサービス「Campus Analytics(キャンパスアナリティクス)」の提供を開始したことを、5月28日に発表した。

同サービスは、教務データベースや学生情報システム、LMSの出席・課題ログなどをCSVやAPIで連携し、BIツールを活用して学部・学科・学年別、さらには個人単位での学修行動や成績傾向を可視化するもの。また、GPA(Grade Point Average)の急低下や出席不良、進路未登録といったリスク要因を自動で抽出できるアラート機能により、現場での「気づき」をサポートする。各大学の教育方針や評価指標に合わせたKPI設計や、レポート作成の支援なども行い、課題の発見から改善策の実行までを一気通貫で支援する。
同サービスは、単なるデータ提供にとどまらない「実務への落とし込み」を特徴としている。教職員と定期的なミーティングを実施し、分析結果をもとにアクションプランを策定し、誰が、いつ、どのような対応を行うかまでを一緒に設計することで、施策の実行性を高める。また、学生協働によるアンケート設計や分析もサポートし、「現場」「学生」「データ」の三位一体での教育改善を後押しする。
さらに、同社が提供する学修成果可視化ツール「学修成果MOE」とも連携が可能。Campus AnalyticsがGPAや出席などの「客観データ」を扱うのに対し、MOEは学生の目的意識や学びの自己評価など「主観データ」を可視化するツールである。両サービスを組み合わせることで、成績低下の背景や支援の効果をより深く分析することができ、大学の教育改善・認証評価・IR活動において相乗効果を発揮する。
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