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静岡県函南町立桑村小学校、映像制作を通じたコミュニケーション教育プログラム「MCP」を導入

 Yuinchu(ユインチュ)は、小学生向けの新たなコミュニケーション教育プログラムとなる「Movie Communication Program by SHOOTEST(MCP)」を、函南町立桑村小学校(静岡県田方郡函南町)に導入したことを5月27日に発表した。

 「MCP」は、映像制作を通じて、小学生のコミュニケーション能力や伝える力を育むことを目的としている。「自分のスキルや経験を仕事以外にも活かしたい」という思いを持つクリエイター・パートナーと、その力を必要とする人たちをつないで、実現力と継続力のある場を作っていくプロジェクト「SHOOTEST CIRCLE」が取り組んでいる。

 同社では、映像制作がアウトプット型教育の理想的なモデルであるという考えから「MCP」を実施。プロのクリエイターが講師となり、映像制作の重要なプロセスに沿って必要なコミュニケーションを図りつつ、伝えるために必要な考え方、言語力、表現力、アウトプット、動画の仕組みなどを学べる場を創出してきた。

函南町立桑村小学校
函南町立桑村小学校

 桑村小学校への「MCP」導入は、2年前に「MCP」を実施した熱海市立初島小中学校(静岡県熱海市)で当時校長を務めていた関口直氏が、桑村小学校に着任したことがきっかけとなっている。同校の周辺にはいくつかの小学校があるが、「桑村小学校の卒業生が中学校に進学した際、桑村小学校の名前があまり知られていない」という現状があったという。

 そこで、児童たちが自らの通う学校の魅力を深く見つめ直し、その魅力を動画として発信することで、地元の子どもたちに桑村小学校をより身近に感じてもらう機会をつくること、および卒業後に自信を持って出身校のことを語れるようになってほしいとの想いから、今回「MCP」が導入された。

 「MCP」では、映像制作の前段階にあたるリサーチや構成といった「前工程」に重きを置いている。桑村小学校では、同校の魅力を見つけ出すことをテーマに、魅力抽出のためのワークショップや学校内外でのフィールドワークといった、さまざまなコミュニケーション手法を取り入れた実践型の学びを展開していく。

 さらに、「MCP」では実際にビジネスの場で活動する商業クリエイターやYouTuberが講師として登壇するので、児童にとってより実践的な学びの場となる。学校の教員にとっては、専門領域のプロフェッショナルを頼ることで「教育現場における負荷の軽減」につなげられる。

 桑村小学校における授業の内容は以下の通り。

  • 第1回:桑村小学校の魅力を伝えよう(個別探求、グループワーク)
  • 第2回:フィールドワークしよう(取材・情報収集、ロケハン)
  • 第3回:動画作りに必要なことを知ろう(企画の立て方、撮影・編集の仕方)
  • 第4回:絵コンテをつくろう・撮影の計画を立てよう(絵コンテ作り)
  • 第5回:情報リテラシーを学ぼう(撮影・編集の前に情報リテラシー)
  • 第6回:動画を撮影しよう(自分のつくった絵コンテをもとに動画を撮影)
  • 第7回:動画を編集しよう(撮影した動画を編集する)
  • 第8回:作った動画を見てみよう(編集した動画をみんなでフィードバック)
  • 第9回:動画を完成させよう(フィードバックをもとに修正、完成へ)
  • 完成後:SHOOTEST YouTubeにて動画公開

 学びのプロセスは以下の通り。

  1. ワークショップ形式を通して、伝えたい情報を仲間と一緒に考える
  2. インタビューを行うなど、フィールドワークの中から感じるままに情報を集める
  3. 集めた情報から、何を伝えたいのか、何を求められているのかを考え、イメージを膨らませる
  4. 仲間との議論や自問自答を繰り返す中から、伝えたいイメージを言語や絵コンテに落とし込み、イメージを具体化していく
  5. 絵コンテを元に、目の前に広がる世界から自分が必要な素材を撮影する
  6. 撮影した情報を編集、映像として具現化する

 プログラムを通じて、以下のような力が育まれる。

  • 自分が伝えたいことを想像する力
  • 相手に何を求められているか想像する力
  • 全体プロセスを俯瞰して見通す力
  • 著作権、肖像権、個人情報などのデジタルリテラシー
  • 動画制作スキル
過去に実施された「MCP」の様子
過去に実施された「MCP」の様子
過去に実施された「MCP」の様子
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https://edtechzine.jp/article/detail/12549 2025/05/28 15:10

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