データサイエンティスト協会は、日本国内の大学生・大学院生を対象に実施した、データサイエンティストに関する調査結果を4月11日に発表した。同調査は、2024年12月2日〜4日の期間に行われ、600名から有効回答を得ている。
調査結果によれば、これまでデータサイエンティストの認知度は上昇傾向が続いていたものの、今回の調査では62%と高止まりになった。

データサイエンティストの認知経路は(複数回答)、テレビやインターネットが依然として高い。一方で、コンサルタントの認知度と比較すると、大学関連からの認知が高くなる傾向が続く。


データサイエンティストについて、「確かに知っている」学生は、データサイエンティストへの興味度合いや、就職意向は年々増加している。

データサイエンティストとして就職してみたい理由としては(複数回答)、「おもしろそうだから」「自分の能力・専門が活かせそうだから」「働きがいがあるから」が上位を占めた。一方で、「将来性がある」と考える学生は、前年調査から大きく減少している。

生成AIの利用率は、この1年で29%から47%へと大幅に増加しており、学年・文理別にかかわらず利用率が増加傾向にある。あわせて、生成AIを「知らない」という学生は25%から14%へと大幅に減少している。


生成AIの活用シーンとしては(複数回答)、「論文や教科書の要約」(45%)が前回調査から大幅に増加した。

AIのイメージについて尋ねたところ(複数回答)、「業務効率・生産性を高める」「暮らしを豊かにする」といったポジティブなイメージが40%程度で上位を占めている。

一方で、1・2年生や文系の学生は、「なんとなく怖い」「不安である」など、AIに対してややネガティブなイメージを持つ人も多い。

数学・データサイエンス関連の授業受講を尋ねたところ(複数回答)、受講率はどの科目も2023年に実施した調査から大きく変わっていなかった。

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