探究学習向けツール「Qareer」が4月に機能強化、フィードバックのPDF出力やAIによるリフレクション支援が可能に

　クアリアは、同社が提供している探究学習フィードバックシステム「Qareer（クアリア）」において、4月に機能を大幅強化することを、2月7日に発表した。

　「Qareer」は2024年4月のローンチ以来、全国の探究学習を支えるツールとして活用されてきた。特に一人ひとりが自らの問いに向き合う本質的な探究学習を実践する学校から支持を受け、多くの生徒へ個別フィードバックとリフレクション機会を提供してきた。

　一方で、校務多忙な学校現場では依然として「生徒一人ひとりの探究学習を支援しきれない」といった課題が存在している。具体的に同社は「教員の多忙さゆえに、生徒一人ひとりの探究学習に十分なフィードバックが行えない」「生徒はリフレクションを行っても、フィードバックが得られないので深い学びにつながらない」「結果、生徒が探究学習による成長を実感しづらい。教員も探究学習の成果を捉えづらい」といった課題があると認識している。

　このような課題認識のもと、同社は解決の一助になることを目指し、2025年度の4月に向けて以下の機能を搭載する。

1．Qareerサポーターのフィードバック PDF出力

　「多忙な学校現場だからこそ、フィードバック内容を一気に確認したい」という教員の要望を踏まえ「Qareerサポーターのフィードバック」を、PDFで出力可能にした。これに伴い生徒全員分のフィードバック内容をまとめて印刷することも可能になるため、ICTが苦手な教員でも手軽にフィードバック内容を共有・閲覧できる。

2．AIによるリフレクション支援

　「リフレクションがただの記録に終わりがち」という課題を踏まえ、生徒個別に内省を促し、新たな見方・考え方を得る仕組みを提供する。これにより、探究学習による深い学びの実現を目指す。

3．セルフアセスメント機能

　生徒自身が「自分は探究学習で成長している」と実感するためのセルフアセスメント機能を搭載。「（探究学習に対する）学びの態度」「自己効力感」「やる気」という3側面で設問を用意し、教員は生徒のリフレクションと併せて定量的に変化を見取ることができる。

　なお、「Qareer」の導入を希望する学校は「Qareer」公式ホームページからの資料請求が必要となる。