米Vectra AIは、AIの活用によりサイバーセキュリティを強化する方法について革新的なアイデアを持つ、世界17か国の高校生・大学生・大学院生を対象とした奨学金プログラム「Vectra AI奨学金プログラム」を開始したことを、1月15日に発表した。
「Vectra AI奨学金プログラム」では、サイバーセキュリティのキャリアを目指す学生を奨励して、必要なスキルを身につけられる機会を提供する。
巧妙な脅威の台頭とハイブリッド攻撃の拡大が続くサイバーセキュリティ分野では、熟練した専門家のニーズが高まり、次世代の人材育成が急務となっている。そこでVectra AIは、同プログラムによってより強力で多様なセキュリティ人材拡充の仕組みを構築し、学術教育とデジタル化社会の保護を通じて、人材面、テクノロジー面での需要と供給のギャップを埋めることを目指す。
同プログラムは、全世界の高校生・大学生・大学院生が対象。応募者は、AI、機械学習、サイバーセキュリティに関する英語のエッセイまたは研究企画書を、米国時間の3月31日までに提出する。応募されたエッセイや研究企画書は、サイバーセキュリティ業界に与える潜在的な影響、アイデア/コンセプトの独自性、実世界での応用可能性を論じているかなど、さまざまな基準で審査される。
具体的な応募対象は、2025年時点でオーストラリア、オーストリア、ベルギー、カナダ、フランス、ドイツ、インド、アイルランド、日本、オランダ、ニュージーランド、シンガポール、スペイン、スイス、タイ、イギリス、アメリカに居住する高校生・大学生・大学院生で、AIとサイバーセキュリティに情熱を持ち、エッセイや企画提案書の提出を通じてこれらの分野への強い関心を示すことが求められる。
同プログラムにおいて最優秀賞を受賞した学生・生徒には、AIとサイバーセキュリティに関する教育や研究を支援すべく1万米ドルの賞金が、準優勝者(2名)にはそれぞれ5000米ドルの賞金が授与される。また、最優秀賞受賞者および準優勝者の3名は、受賞者の関心分野に沿ったVectra AIの専門家(メンター)の指導を受けることができる。
受賞者をサポートするメンターは、将来のインターンシップ、ネットワーキング、キャリアプランニングに関するガイダンスを提供し、継続的な研究とアイデアを実世界のシナリオで実現する方法についての洞察を提供する。
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