大日本印刷（以下、DNP）と三菱総研DCS（以下、DCS）は、中学校・高等学校を対象としたデジタルトランスフォーメーション（DX）の推進で協業し、入学試験（入試）と校務に関わる業務支援サービスの提供を開始することを、1月15日に発表した。
協業の第1弾として、出願から試験の採点・合否判定までの一連の業務をデジタル化によりワンストップで支援することで、学校教職員の業務負荷軽減と受験者の利便性向上を図る。
中学入試・高校入試に関する手続きでは、紙の出願書類の手渡しや郵送での提出、試験の採点・合否判定の短期間での実施など、教職員および保護者・生徒の負担が高いという課題があった。一方で、デジタル庁が2024年3月に実施した「高等学校入学者選抜のデジタル化に関する調査研究」では、紙媒体ではなくデータのやり取りで入試の全プロセスが完結できる可能性が高いことが示された。こうした状況に対して両社は、それぞれの強みを生かすことで課題を解決できると考え、協業の合意に至った。
具体的には、DNPの学びのプラットフォーム「リアテンダント」と、DCSの入試・校務サービス「miraicompass」シリーズを掛け合わせることで入試・校務業務をDX化し、教職員のみならず保護者・生徒目線での学校業務負荷軽減と利便性向上の実現を目指す。
今回の協業では、DNPの「リアテンダント」とDCSの「miraicompass」シリーズを両社で相互に取り扱い、それぞれの顧客に向けて提供する。
「リアテンダント」と「miraicompass」の機能を連動させたソリューションの提供は、2025年度内に開始する。入試・校務業務のさらなるDXを進めることで、教職員の日々の業務および受験生や生徒の成長をサポートし「学校の未来」を切り開くことを目指す。
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