行知学園は、日々の業務が忙しく、なかなか本格的に日本語教育の勉強を始められない教員を対象に、外国籍の児童受け入れにあたってのポイントをまとめた「教員向け1DAYオンライン講座」の販売を、12月23日に開始した。講座はオンデマンド視聴形式で、時間は約90分。
行知学園が小学校・中学校・高等学校の教員1015名を対象に、9月11日〜12日に実施した「外国人児童生徒への教育」に関する調査において、外国人の児童生徒に日本語を教えるために、個人で日本語教育について学びたいと思うかを尋ねたところ、「非常に学びたいと思う」(31.4%)と「やや学びたいと思う」(54.9%)を合わせた割合が8割超を占めた。
現在勤務している学校の担当クラスにおける児童生徒のうち、外国人の人数を尋ねた質問では「5人未満」(41.8%)がもっとも多く、以下「10人未満」(21.9%)、「15人未満」(10.9%)が続いており、6割超の教員が担当クラスに外国人の児童生徒が数人いると答えている。また、自身が勤務する学校において、今後外国人の児童生徒が増える傾向にあると思うかを尋ねたところ、「とても増えると思う」(26.1%)と「やや増えると思う」(59.0%)を合わせた割合は約8割に達した。
このような調査結果を受けて、簡易的かつ短時間で教員をサポートできる、「教員向け1DAYオンライン講座」の販売が開始されている。同講座はオンデマンド視聴形式で、講座時間は約90分。税込価格は2200円(支払いはクレジットカードのみ)。同講座の受講によって得られる知識は以下の通りで、質問はメールで受け付けている。
- 外国籍児童の受け入れをするにあたり、最初にすべきこととは何か?
- どのような目標設定をしてあげるとよいのか?
- 異文化間トレーニングをしてみたい、または種類を知りたい
なお同社は、小学館との共催で「みんなの教育技術」において、オンラインセミナー「外国籍児童との『わかりあえる』学級づくり」を開催した。同セミナーでは、児童の7割が外国籍というクラスを担任をしていた元小学校教員の深見太一氏と、20年以上にわたり日本語教師として外国人への日本語教育に携わってきた、行知学園の日本語教師養成講座・講座長である福田佳与氏が登場。明日からの授業づくりに活かせる具体的な指導のポイントやコミュニケーション術について、それぞれの立場から意見交換をしている。同セミナーのアーカイブは、2025年1月19日23時59分まで無料視聴が可能となっており、アーカイブを視聴すると「教員向け1DAYオンライン講座」が半額になるクーポンがもらえる。
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