KEIアドバンスは、全国の国公私立大学の学長を対象に実施したアンケート調査の結果を、同社の高等教育機関向け情報発信サイト「KEI Higher Education Review」にて10月3日に公開した。同調査は、全国の大学と大学院大学の学長に対して2023年12月〜2024年1月の期間に行われ、370校(国立大学:44校、公立大学:48校、私立大学:278校)から回答を得ている。
調査対象者に、学生選抜(入試)方式において課題を抱えている、または困難を感じていることを尋ねたところ(複数回答)、「一般選抜と年内入試(総合型・学校推薦型選抜)の定員配分」がもっとも多く、「総合型選抜の選抜方法」がそれに続いた。
学生のメンタルヘルスへの取り組み、学生の退学・休学への対応について、課題を抱えている、または困難を感じていることを尋ねた質問(複数回答)では、「メンタルヘルスに問題を抱える学生が増えている」が他を大きく引き離して最多(全体の85%)となっている。今後、中長期的に「ダイバーシティ、ジェンダー格差是正、環境など」の面で、特に力を入れるべき(力を入れたい)取り組みを尋ねた質問でも、「学生のメンタルヘルスへの取り組み」を挙げる回答がもっとも多かった。
大学の国際化、グローバル化への対応状況について、力を入れている項目としては(複数回答)、「海外からの(外国人)留学生受け入れの増加、支援」と「海外との大学間協力、連携の増強」が同数で最多となり、「海外へ留学する日本人学生の増加、支援」がそれに続いている。
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