サマデイは、日本の入試制度の変革と学習者支援を目的とした「日本アドミッションオフィサー協会」を、9月1日に発足した。
総合型・学校推薦型選抜は、学習者の多面的評価を重視する入試として近年増加しているものの、専門的な指導者の育成が十分に行われてこなかった。このような背景から、同協会は総合型・学校推薦型選抜(旧AO・推薦入試)を主とするホリスティックレビュー型の入試指導の普及を目指し、独自の研修プログラムと認定システムによって学習者の可能性を最大限に引き出す、「プロ指導者」の育成を推進することを目的とする。同協会の会長には、慶應義塾大学名誉教授である安西祐一郎氏、理事長にはサマデイグループのCEOである相川秀希氏が就任している。
具体的には、サマディの開発した一人ひとりの学びと成長の支援を強力にパーソナライズする「H100」エンジンを利活用して、偏差値によらない教育を推進する多様な機関との連携を図りつつ、「AOエキスパートPro」および「AOエキスパート」ライセンスを認定するスキームを構築することで、「プロ指導者育成」を目指す。
「AOエキスパートPro」では、学習者の可能性を見出して大学ごとの研究領域やアドミッションポリシーに基づく進路発見を行うことができる指導者を認定する。高度な専門的知見を有した進路発見指導のプロ(Highly Skilled Professional)として、民間教育機関のコンサルティングなども担う。取得対象は社会人全般で、同ライセンスは教育機関に属する学習者およびスタッフへの指導への活用が可能になる。
「AOエキスパート」は、認定研修で培った知見に基づいて学習者の可能性を開花させる進路発見を行うことができるライセンス。民間教育機関であれば、自塾のリブランディングにおけるリーダーシップを担える。取得対象は社会人や大学生で、同ライセンスの取得によって教育機関に属する学習者への指導を行うことが可能になる。
同協会は今後、さらなる教育の未来を見据えて総合型・学校推薦型選抜の指導者育成の領域を進化させ、全国の多様な教育機関との連携を強化していく。また、デジタル技術を活用したオンラインセミナーやリモート学習ツールの提供を通じて、地域や環境に関わらず質の高い指導が受けられる仕組みの構築を予定している。教育における多様性の尊重と個別支援を推進することによって、世界標準の教育を実現するための国際的な協力体制も視野に入れて活動を展開していく。
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