法人向けの文系DX人材育成サービス「MENTER(メンター)」などを提供するWHITEは、全国の国公立および私立大学の教員を対象に実施した、「ChatGPT利用実態調査」の結果を6月28日に発表した。同調査は、5月20日~29日の期間に行われ、427件の有効回答を得ている。
調査対象者に、ChatGPTの認知状況を尋ねたところ、「聞いたことはあるが、内容については理解していない」「聞いたことがあり、内容についてやや理解している」「聞いたことがあり、内容について理解している」を合わせた割合が96%を占めた。「聞いたことがあり、内容について理解している」という深い認知は4割に達している。
大学におけるChatGPTの業務への活用度を尋ねた質問では、「とても活用している」と「やや活用している」を合わせた割合は32.7%と、まったく活用していない教員(35.4%)とほぼ同数だった。なお、「利用を禁止されている」という回答は1.7%に留まっている。
ChatGPTを業務で活用していると答えた人に、その用途を尋ねたところ(複数回答)、「情報収集」(56.0%)がもっとも多く、「翻訳」(53.7%)、「文書の要約・生成」(50.7%)が半数超でそれに続いた。また、「アイデアの生成」での活用は4割程度で、教員のコア業務である「問題・教材の作成」での活用は26.9%となっている。
ChatGPTを業務で活用していないと答えた人に、その理由を尋ねた質問(複数回答)では、「アウトプットされる情報が正確ではない」(48.0%)が最多となり、「利用ルール・ガイドラインが整備されていない」「活用方法がわからない」がそれに続いた。
今後、大学でChatGPTの導入を希望するかを尋ねたところ、「とてもしてほしい」と「ややしてほしい」を合わせた割合は35.3%、「あまりしてほしくない」と「まったくしてほしくない」を合わせた割合は52.9%となり、大学でのChatGPT導入を望まない意見が半数に達している。
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