ビズリーチは、同社の運営するOB/OG訪問ネットワークサービス「ビズリーチ・キャンパス」と、北海道大学高等教育推進機構の亀野淳教授による共同研究として実施した、「OB/OG訪問がキャリア観醸成や就職先の企業選択に及ぼす影響」の結果を6月14日に発表した。
同研究では、「ビズリーチ・キャンパス」に登録している2024年卒業・修了予定の大学生・大学院生に対して、OB/OG訪問の実施と就職活動やキャリア観形成に関するアンケート調査を1月25日~2月8日の期間に行い、1105件の有効回答を得ている。
OB/OG訪問を行っていた学生に、訪問先企業への志望度が上がったかを5段階で尋ねたところ、「5(とても当てはまる)」または「4(当てはまる)」が72.6%となった。また、「実際の働き方への理解度が高まった」(82.2%)、「社風や企業文化への理解度が高まった」(80.8%)、「就職先の意思決定に役立った」(75.6%)、「働くイメージが明確になった」(74.0%)といった各項目から、OB/OG訪問の高い効果が明らかになっている。
OB/OG訪問を実施した学生と実施しなかった学生を比較すると、実施した学生のほうが内定獲得数が多く、とりわけOB/OG訪問先企業数が4社以上の学生の方が、3社以下の学生と比較して内定獲得数がより多い。
訪問先企業数が4社以上の学生は、「社風や企業文化への理解度が高まった」「実際の働き方への理解度が高まった」「ロールモデルに出会えた」「就職活動に対するモチベーションが上がった」といった、訪問先企業に対する理解度や働くイメージの明確化、ロールモデルの発見、就職活動に対するモチベーションの向上などの指数で、有意な差が顕著となっている。
OB/OG訪問をした相手が、自身と同じ大学の出身者かどうかで比較すると、同じ大学の出身者を訪問したほうがロールモデルの発見、就職活動に対するモチベ―ションの向上、社会人と話すハードルの低下などの効果が強く認められた。
地域別でみると、関東地方(1都6県)の大学に在籍する学生の方が、同じ大学の出身者へのOB/OG訪問実施数が多いものの、内定獲得数や内定承諾企業の満足度、内定承諾先への理解度には地域差がないことが明らかになっている。
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