立命館アジア太平洋大学は、2025年度学校推薦型選抜において、MagniLearnが提供するAIを活用した英語学習システム「GET Test & Learning System」を、日本の大学としてははじめて取り入れる。
同学では、専門科目の95%以上を日英2言語で開講する。さらに、学生の約50%を占める国際学生とのコミュニケーションなど、日本人学生も日常的に英語を使用している。今回、新たな取り組みとして学校推薦型選抜の出願資格のひとつとして、「GET Test & Learning System」を通じて英語学習を行う入試接続型学習プログラム「Get Ready for APU English Boost Program(GRAB Program)」を導入する。
「GRAB Program」の対象となるのは、学校推薦型選抜(指定校)志願者で、対象学部はアジア太平洋学部、国際経営学部、サステイナビリティ観光学部。学習期間は10月~2025年2月を予定している。
具体的には、申し込み後に英語力判定テストで受講者の4技能をAIが判定する。その後、受講者のレベルに合わせてAIが問題の難易度を調整して、パーソナライズされたカリキュラムを提供することで、弱点を克服していく。
学校推薦型選抜は、出身学校長の推薦を受けて同学を専願(合格した場合に入学を確約)する生徒を対象としている。同選抜方式の志願者が「GRAB Program」での英語学習を通じて、入学後の学修や課外活動に主体的に取り組むことを期待している。
あわせて同学は、3月に全国の高校など約2000校に対して学校推薦型選抜に関するアンケートを実施した。同アンケートは、学校推薦にかかる高校の課題・問題意識の把握などを目的としており、44都道府県345名から回答を得た。その回答によると、高校側の課題としても合格後の学習習慣や学習意欲の低下を挙げた高校が多かったことや、大学への要望として入学前教育の実施が多く挙げられた。
このような背景から、同学は「GET Test & Learning System」を導入。同プログラムでは「学習時間」「正答率」「英語レベル」などが可視化されるため、必要に応じて高校とも連携しつつ学習促進を図り、大学での学びにスムーズに移行できるようサポートしていく。
なお、AI搭載英語学習システム「GET Test & Learning System」は、AICエデュケーションが日本における代理店となっており、同社が展開する学習塾「鷗州塾」を中心に導入されている。
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