みんなのコードは、小学校の女性教員向けに特化したプログラミング教育の養成プログラム「SteP(ステップ:Step by step for teacher’s programming)」3期生の募集を開始することを、5月22日に発表した。
「SteP」は、プログラミング教育において小学校の女性教員の積極的な参画を促進し、学校教育における「ITや理系は男性が選択するもの」といった無意識の思い込みやジェンダーギャップの解消を目指すもの。同プログラムは、Yahoo!基金「ITによる社会課題の解決支援助成プログラム」の助成を得て実施される。
経済協力開発機構(OECD)が2021年9月に発表したデータによると、理系分野に占める女性の割合は低く、高等教育の入口からジェンダーギャップが発生していることがわかる。
また、みんなのコードが発表した「2022年度プログラミング教育・高校「情報I」実態調査」では、プログラミングの継続的な学習意欲や職業選択の見通しについて、初等中等教育段階でどの学校段階でも性別による意識差が認められた。
みんなのコードが過去3年間にわたり現役の小学校教員対象に実施した「プログラミング教育指導教員養成塾」では、のべ2100名を超える教員が参加したが、参加者の約8割が男性教員であった。内閣府のデータによると、同性の教員から教わったほうがより記憶に残りやすいことがわかり、理数系科目の女性教員比率を上げていくことが女子生徒たちの理解度向上につながると言える。
この課題を解決するため、小学校の女性教員を対象に、プログラミング教育を実践できる環境づくりをサポートするプログラムとして「SteP」3期が開催されることとなった。
期間は8月~2025年3月で、全体講義が対面およびオンラインのハイブリッド形式で2回開催される。参加条件は全国の小学校の女性教員。参加にはエントリーフォームからの応募が必要で、締め切りは7月31日。募集人数は40名で、参加費は無料。
プログラムの内容
-
第1回:8月14日
- 初めてでもこれならできる!プログラミングの授業
- 学校教育とジェンダーギャップについて学ぼう
-
第2回:2025年3月28日(予定)
- 実践や悩みを交流しましょう
- 学校教育とジェンダーについておしゃべり
- 関連リンク
この記事は参考になりましたか?
この記事をシェア