COMPASSは、同社が提供するAI型教材「キュビナ」が、NTTコミュニケーションズが提供するクラウド型教育プラットフォーム「まなびポケット」と、学習データの連携に向けて本年度から実証などに取り組むことを、5月16日に発表した。
GIGAスクールの1人1台端末環境においてさまざまなデジタルサービスの導入・活用が学校現場で進み、教育データの利活用が次なるテーマとして注目されている。そのような中、COMPASSはこれまで子どもたちの「個別最適な学び」の実現のため、子どもたちを中心としたサービスの垣根を越えた連携に積極的に取り組んできた。その実例として、「MEXCBT」、デジタル教科書、校務支援サービスの「C4th」「ツムギノ」との連携や、高知県や奈良市が保有する自治体独自のデータ利活用基盤との連携を実現してきた。
そして学校現場でのデータ利活用をさらに一歩進めるため、COMPASSが提供する「キュビナ」と、NTTコミュニケーションズが提供する「まなびポケット」との学習データ連携に向け、本年度から実際に「キュビナ」を導入している自治体で実証などに取り組んでいくこととなった。
「まなびポケット」は、教職員や児童生徒が多種多様な学習コンテンツを選択できる環境を通じて、個々に最適化された学びの場の提供を目指すクラウド型教育プラットフォーム」。「キュビナ」のAI型教材のデータを「まなびポケット」のダッシュボードへ連携することで、連携先のダッシュボードに集積されるさまざまなデータと掛け合わせた学習管理や、分析への利活用などを目指していく。
今回の連携では、学習者を取り巻く教育データが学習者自身にとってより便利で効果的かつ安全に利活用されるようになることを目的としており、自治体から指示を受けた限りでデータ連携を実施する。また、自治体・学校・専門家とも連携して個人情報保護法その他の法令を遵守し、システム的なセキュリティ・安全性を確保しながら取り組んでいく。
実証で連携予定の「キュビナ」の学習データについては以下の通り。
(1)各自治体において日々の学習活動で蓄積される膨大な学習データ
教育データ利活用には、日々の学習活動により蓄積された学習データが必要不可欠となる。「キュビナ」は全国の自治体・学校で日々の学習活動に積極的に活用されており、累計解答数は25億件を突破している。
(2)詳細で多様なデータ項目
一般的な教育サービス間の連携では、連携される項目が限定的であることが課題となることもあるが、「キュビナ」の保有する非常に多様で細かい学習データ項目を連携できる。
連携されるデータ項目の例は以下の通り。
児童生徒の1問ごとの
- 正誤/解答内容(テキスト・手書き解答データ)
- 解答にかかった時間/解説を読んでいる時間
- 習熟度スコア
- 問題におけるメタデータ
など。
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