レスポンは、同社が提供する教育機関向けサービス「respon(レスポン)」において、「クラス担任教員向け出席管理機能」を追加したことを、4月2日に発表した。これにより教員は、担任クラスの学生が履修している全授業の出席状況や参加状況をすべて確認できるようになる。
「respon」は専用のスマートフォンアプリと連動したリアルタイムアンケート・出席管理システムで、多くの教育機関(大学、短期大学など)で利用されている。
学生は、教員が「respon」で作成した出席確認やアンケートなどの「カード」を授業中に自分のスマホから提出。その提出情報はリアルタイムに教員のパソコン画面に表示される。教員は「respon」のカードを使って、出席確認や理解度確認やリフレクション(振り返り)、小テスト、レポートなども実施可能となる。直観的なインターフェースとわかりやすいグラフィック表示を特徴としている。また「respon」には授業を双方向化する効果もある。
「respon」利用履歴からは、さまざまな情報が取得できる。例えば1人の学生に着目し、その学生が履修している全授業の「respon」の提出状況や「respon」による出席確認情報を見れば、その学生が真面目に授業を受けているのか、それとも出席が滞り学校からドロップアウトする危険性があるのかを把握できる。
これまでも同社では「respon」利用校の職員向けに、こうした「respon提出・出席状況」のデータを出力する機能を提供していた。この職員向け機能では、特定の学生のデータを検索・出力したり、「留学生」「2024年度入学者」といったグループごとに「respon提出・出席状況」を一括出力したりできる。
昨年6月にリリースされたドロップアウトの危険性がある学生を表示・通知できる「ドロップアウト事前検知機能」は、利用する学校から「職員だけでなく担任教員も、学生の「respon」提出・出席状況をきめ細かく管理できるようにしたい」という声が寄せられた。そこで利用校にインタビューを重ねて同機能の開発を行い、今回「クラス担任教員向け出席管理機能」の搭載に至った。
大学にも高校のようにクラスを設定している学校が多くある。おもに語学などの必修科目によってクラス分けされ、クラス担任の教員も選任される。
「クラス担任教員向け出席管理機能」では、「respon」のシステム管理を担当する職員が「respon」システム内にクラスの学生と担任教員を設定する。この設定が完了すると、クラス担任の教員は自分が担当していない授業も含めてクラスの学生が履修する全授業の「respon」提出・出席状況を毎日確認でき、システム管理を担当する職員と同じレベルの情報を、自分が担任するクラスの学生に限って閲覧可能になる。
クラス担任教員は定期的にこれらの情報を確認することで、授業を休みがちな学生を素早く探し出し、必要に応じてホームルームなどの対面機会を利用してケアやフォローを行える。また、職員もシステム管理画面から同様の情報が取得できるため、担任教員と職員による二重のチェックできめ細かく学生をサポートできる。
この機能のリリースに合わせて、50名以下のクラスはシステム管理者画面で無制限に追加できるようになる。
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