コニカミノルタジャパンは、同社の販売する学校教育向けソリューション「tomoLinks(トモリンクス)」が、茨城県結城市の小中学校全12校に導入されたことを、3月27日に発表した。あわせて、同市での活用状況や導入効果なども発表している。
結城市では、2022年度にいち早くICT端末を活用した児童・生徒が相談しやすい環境づくりの検討を開始している。同社の「tomoLinks」に含まれる「こころの日記」機能について、具体的な相談内容を言語入力することなく、「誰に」「どんなことを相談したいのか」を選択するだけで、いつでもどこからでもあらゆる相談を求められる点を評価したことで、2023年度における市内全12校の小中学校への導入に至っている。
その効果として、2023年8月には40件弱の相談が寄せられ、うち3件はいじめに関するものであり、早期発見・早期支援につなげられた。また、学級担任と養護教員がダブルチェックを行う体制を取るなど、学級担任1人に任せるのではなく組織的な対応も実現している。
「tomoLinks」は、2019年から開発が開始され教育現場からのフィードバックを反映しつつ進化してきたクラウド型学習支援サービス。「学習支援」「先生×AIアシスト」「授業診断」という3つのサービスで構成され、これらのサービスを学校の教育プラットフォームとして導入することで、デジタル端末だけでなく教育データの効果的な活用が可能になり、子どもたち1人ひとりの力を最大限に引き出す個別教育の実現を推進する。
「こころの日記」機能は、「tomoLinks」における「学習支援」サービスのひとつで、子どもの小さな心の変化やSOSにいち早く気づき、学習だけではない心の傾向も捉えて指導をサポートする機能となっている。子どもたちは「tomoLinks」へのログイン時にその日の気持ちを4つの選択肢から簡単に登録できる。また、相談したい相手(担任の教員や学年の教員など)と、相談したい内容(友だちのことや学習のことなど)を選ぶだけで、気軽に教員へ相談希望メッセージを送れる。
この記事は参考になりましたか?
この記事をシェア