スクーミーは、「情報I」の授業で活用できる教材を開発したことを、3月4日に発表した。同教材は、すでに2024年度から全国各地の高校での導入が決定しており、文部科学省による「DXスクール(高等学校DX加速化推進事業)」への申請を検討している高校からも、導入依頼が寄せられているという。
同教材は、「情報I」専任の教員が少なく教材開発に時間をかけられないという学校現場の課題を解決すべく、教材を用いた授業プランを学習指導案付きで冊子にした。評価基準や評価観点も示しており、教員への負担のさらなる軽減につながる教材となっている。
同教材の構成は、「情報I」の授業および教科書と連携している。第3章「コンピュータとプログラミング」分野だけでなく、第1章~第4章まですべての分野で活用が可能で、その授業モデルを紹介する。
学習指導案第3章「コンピュータとプログラミング」では、使える授業プランを3つ掲載している。それぞれのプランが3時間ずつの授業となっており、学習指導案が各プランで提示されているほか、評価基準や評価の観点だけでなくワークシートのダウンロードもできる。また、教員が授業のイメージを持てるよう、授業実践動画なども用意した。
あわせて、2025年度から大学入学共通テストの試験科目として追加されることを踏まえて、入試対策が可能なワークブックも付属している。数学的な見方や考え方を用いて問題を理解し、それをプログラミング的思考を用いて解答を導く過程を重視するとともに、日常生活の中でどのように情報技術を活用していくべきかを考える問題もあり、より体験的・実践的な学びを実現する。
なお同ワークブックは、高等学校学習指導要領の編纂にも関わっている、鹿野利春氏の協力を得て問題を作成している。
そのほか、生徒一人ひとりの進捗に合わせて、個人で取り組めるドリルも用意しており、自分のペースで学びつつプログラミングのスキルを高められる。
この記事は参考になりましたか?
この記事をシェア