桐蔭横浜大学は、公立中学校における部活動の地域移行に係る指導者の養成を目的とした、「地域部活動指導者資格認定プログラム」を開始することを2月6日に発表した。同プログラムは、2023年10月に策定された「公立中学校における部活動の地域移行に係る神奈川県の方針」を踏まえて、地域に貢献する桐蔭横浜大学が自治体などとの連携によって実施される。
同大学は、神奈川県との協力・連携をはじめ県内各自治体が進める取り組みとも連携して、各自治体で部活動指導者を担当している人を対象に、同プログラムを実施する。同プログラムを修了すると、神奈川県が運営するスポーツや文化活動の指導者が登録する広域的な人材バンク「かながわ地域クラブ活動指導者データベース」に登録するといった連携を想定している。
また同大学は、日本スポーツ協会(JSPO)と連携して、スポーツ指導者基礎資格にあたる「JSPO公認コーチングアシスタント」の資格を取得できるプログラムを構築した。これは、JSPOが国の第3期スポーツ基本計画に基づいて、それぞれの競技団体などが主催する大会に参加する際、監督などがJSPO公認スポーツ指導者資格の保有義務等を予定していることを踏まえた連携となる。
同プログラムは3段階で構成されており、それぞれ20時間(オンライン:12時間、オンキャンパス:8時間)で設計されている。
プログラム(1)は、地域部活動指導者に必要とされる学校部活動指導者としての基礎講座。プログラム(2)(3)は、プログラム(1)を踏まえて現場での指導経験を得た人を対象に、指導者としての資質をブラッシュアップすべく行われる。
プログラム(1)の受講によって、地域部活動指導者資格が認定され、プログラム(1)と(2)の受講(計40時間)+自主学習(5時間)によって、JSPO公認コーチングアシスタント資格の申請が可能になる。また、プログラム(1)(2)(3)の修了者には学校教育法に基づく履修証明が交付される。
同プログラムは3月および8月の年2回開講を目指して、3月から試行を実施する。
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