ビーマップは、同社が販売するミリ波（60GHz帯）長距離無線LAN製品「MLTG-CN LR」および、OpenRoaming・Wi-Fi6対応の無線LAN製品「EAP101」が、浜松開誠館中学校・高等学校の校内ネットワーク機器に採用されたことを、10月23日に発表した。
同校では、校舎棟より約350m離れたアリーナⅡ（観覧席を付したスポーツホール・ボルダリングジム・シャワールーム・音響設備充実のハーモニーホールなどの充実した機能を持ったアリーナ）へ校舎棟ネットワークの延長を検討していた。検討の理由として、同校ではAIとICTを活用し生徒1人1台の端末で効率的な学びを早くから実現しており、2020年12月に竣工していたアリーナⅡにおいても今後は校舎棟環境と同一レベルの通信インフラが必要との判断に至った。
今回、導入支援に携わった学校経営戦略パッケージシステムを展開するコンピュータムーブが、アリーナⅡに校舎棟ネットワークを延長するにあたり以下のポイントを中心に検討の上で同校に提案した結果、ビーマップが取り扱う「MLTG-CN LR」および「EAP101」が採用されることとなった。
- 安定性：導入済み環境での0ダウン運用実績
- 低遅延：導入済み環境で低遅延実績値評価
- 運用コスト：VPN回線含め他方式比較による運用コスト評価
- 学校施設導入実績：実績評価
- 気候による影響範囲：ビーマップによる実証試験データ評価
- 校内Wi-Fi含めた管理：校内用Wi-Fi6モデルを含めた一括運用の利便性評価
- その他：OpenRoaming認証基盤連携対応評価
学校という環境から、Wi-Fiのトラブルは授業や学校行事の中断に直結するため特に高い安定性は必須のものとされるが、求められる安定性を実現できることや導入後の機器管理における利便性の高さについて評価された。
今回の採用により同校では、校舎棟・本館、校舎棟・未来館、アリーナ棟、アリーナⅡ棟すべてのエリアで「MLTG-CN LR」と「EAP101」を活用した校内ネットワークの運用を開始した。
「MLTG-CN LR」は、Meta Connectivity（旧Facebook）が開発した、光ファイバーに近い接続性を空中に拡張するためのギガビット無線技術「Terragraph」に準拠した長距離クライアントノード。パラボラアンテナを搭載することにより長距離通信を可能にしたモデルで、MLTG-360（分散ノード）との通信距離は700m、「MLTG-CN LR」対向で1kmの通信が可能となる。
「EAP101」は、Edgecore Networks Corporationが提供する無線LANアクセスポイント。Wi-Fi6に対応し、通信速度の高速化や同時多接続など最新の無線LAN機能を提供する。従来方式の公衆無線LAN認証サービスとの互換性を保ちながら、国際的な無線LANローミング基盤OpenRoaming、学術無線LANローミング基盤eduroamへの対応が可能。
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