みんなのコードは、報告書「教育課程・授業時数特例校制度で取り組む特色ある情報・テクノロジー教育事例について」を、10月11日に発表した。
同報告書は、セールスフォース・ジャパンが行っている若者の教育支援を目的とした助成によって作成されている。自治体や学校長が教育課程特例校・授業時数特例校制度の仕組みを活用して、地域や学校の資源を活用しつつ、プログラミングを含む情報教育の充実・発展に取り組む選択の参考情報となることを目指す。
教育課程特例校・授業時数特例校制度は、各学校が創意工夫を加え、学校の特色を生かした教育課程を編成するにあたって、学習指導要領によらない特別の教育課程の編成を認める仕組みのひとつ。
各学校は、教育課程特例校・授業時数特例校のどちらかを活用することで、情報教育を充実させられる。一例として、教育課程特例校制度を活用して、情報やプログラミング、コンピュータ関連の取り組みを行っている学校は70校程度あり、プログラミング科、コンピュータ科、情報・技術科、メディア・コミュニケーションといった新教科を創設している。栃木県那須町では、みんなのコードの支援によって全国でもユニークな教科「NAiSUタイム」を2021年度から全町立小中学校に設置し、プログラミング教育にも積極的に取り組んできた。
そのほか、授業時数特例校に指定されている学校の約69%にあたる53校が、「情報活用能力の育成」を目指すべく授業時数特例校制度を活用しており、2022年度の16校から約3.3倍に増えている。
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