熊本大学は、デジタル・キャンパスのさらなる進展に向けて、マイナンバーカードを活用した業務効率化や、学生・教職員に対する利便性向上の検討を進めることを決定し、野村総合研究所(NRI)と「マイナンバーカードの活用によるデジタル・キャンパスの推進」に向けた実証実験を実施したことを、9月28日に発表した。マイナポータル・大学の認証IDを活用した電子交付に関する実験は大学では全国初となる。
同実証では、NRI提供の行政や企業との電子交付・申請を提供する「e-私書箱サービス」において、参加した教職員10名本人のマイナンバーカードおよびスマートフォンを利用。より本番に近い環境で、マイナンバーカードと熊本大学の発行する生涯利用可能な大学の認証IDとの紐づけの有効性や、実業務を想定した環境における一連の業務の実施による実現可能性を検証している。
実証実験により、マイナンバーカードを活用した電子交付の活用によって、利便性向上や業務効率化、大学の認証ID活用による卒業生を含む学生への生涯にわたるサポート体制の拡充が期待できることが明らかになった。
熊本大学では、今回の実証実験の結果を踏まえて、今後は在学生を対象とした実験も実施することで、実導入に向けたさらなる検討を進めていく。
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