paizaは、同社の運営するITエンジニア職専門の就職情報サービス「paiza新卒」登録者のうち、2025年度卒業予定の学生を対象に実施した、「就職活動実態調査(25卒版)」の結果を9月26日に発表した。同調査は、7月31日~8月13日の期間に行われ、141名から有効回答を得ている。なお、調査対象者の約70%は、ITエンジニアを志望している。
調査対象者に、就職活動の開始時期(企業へのエントリー時期)を尋ねたところ、毎年早期化の傾向はあるものの、本格的な就活開始となる企業へエントリーし始める時期は、24年度卒と25年度卒で大きな違いはみられなかった。
志望する企業の形態を尋ねた質問(複数回答)では、25年度卒は24年度卒よりも大手志向が減り、自身に合っていれば企業の形態にはこだわらないとする回答が増加している。
就職活動の進め方としては、25年度卒では軸を決めて企業数を絞って応募するという回答が24年度卒よりも減少し、とりあえず数多く応募するという回答が増加した。
志望企業を選ぶ上で、企業に求めることや選考のポイントを尋ねたところ(複数回答)、「給料がよい」がもっとも多く、リモートワークを重視する回答も比較的多くみられる。一方で、「社風が自分に合う」(30.1%)を挙げる回答が「経営が安定している」(12.2%)や「ビジネスの成長性がある」(10.6%)を上回ったほか、「技術力がある」(20.3%)「先進的な技術にチャレンジできる」(15.4%)を挙げる回答も多かった。
志望度の高い業界を尋ねた質問(複数回答)では、「IT・通信」が他を大きく引き離して最多となっている。
「IT・通信」の業界を志望する学生に、志望業種を尋ねたところ(複数回答)、「インターネット・Webサービス」や「システム・ソリューション」が上位を占めた。
志望職種のある人に、志望する職種やポジションを尋ねた質問(複数回答)では、「Webエンジニア」「SE・PM」が上位となっている。
「IT・通信」の業界を志望する学生に、志望する開発形態(自社開発または受託開発)を尋ねたところ、「自分に合っていればどちらでもいい」が約半数を占めており、「自社開発」を志望する学生は43.8%に達した。
今後歩んでいきたいキャリア像としては、「特定領域で自身の専門性や技術を追求するスペシャリスト」(40.7%)がもっとも多く、それに続く「マネジメントやビジネス全般にスキルの幅を広げていくゼネラリスト」(23.6%)を大きく引き離している。
就職活動での困りごとや悩みを尋ねた質問(複数回答)では、「技術力」「ポートフォリオや制作物」「コーディング試験」といった、技術に関する悩みが上位を占めた。「エンジニアで就職するレベルの技術力が不足していると感じる」は、「ガクチカがあまりできていない」よりも上位となっている。
インターンシップへの参加経験を尋ねたところ、「すでに参加した」「参加する予定だがまだしていない」を合わせた割合が8割近くを占めた。
インターンシップの参加時期としては、6月~8月を挙げる回答が比較的多い。
インターンシップの参加社数(参加予定も含む)は、「2~3社」が最多となっている。
インターンシップへの参加経験がある人に、参加したインターンシップの形態を尋ねた質問(複数回答)では、「与えられた業務課題をグループワークやディスカッションする課題実施タイプ」がもっとも多かった。
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