チエルは、同社の子会社であるチエルコミュニケーションブリッジが、AI技術を駆使した進路支援事業のビッグデータ利活用推進を目指して、言語理解研究所との共同研究開発を開始したことを8月7日に発表した。
チエルコミュニケーションブリッジは、同社の運営する進路支援事業において、長らく高校生を対象とした進路相談会の企画、運営を行っている。従来、進路相談会の参加学生は希望の分野・学科・職種等などを「紙」に記入していたが、2021年から同社は進路相談会のデジタル化に着手。「イベントエントリー」システムの開発・導入によって、スマートフォンによる入力へと切り替えるとともに、学生の進路に関する指向性をデータベース化することが可能となった。さらに、これまで紙媒体で発信してきた進路や学校の情報について、高校生がより手軽に入手できるよう大学・専門学校を紹介するポータルサイト「高校生のキモチ。」を立ち上げるなど、既存事業のデジタル化を進めている。
言語理解研究所は、30年以上にわたって拡張された大規模知識と最先端アルゴリズムによって、言語理解エンジンで実用性の高い自然言語理解技術やテキストマイニング、対話理解、文章生成・要約といった、さまざまなソリューション・アーキテクチャを提供してきた。同社のシステムは、アンケートや書き込み、SNSから感情を解析する分析システムやビッグデータの自動分類システムなどに利用されている。
今回、開始が発表された共同研究開発では、チエルコミュニケーションブリッジがこれまで蓄積してきた進路に関わる情報と、言語理解研究所が持つ言語分析のノウハウ・技術をあわせて、進路情報の分析、利活用を推進する。また、進路情報の分析データを大学や専門学校、および高校生にとって「価値のあるデータ」として提供していく。
この記事は参考になりましたか?
この記事をシェア