Institution for a Global Society(IGS)は、宇都宮海星学園 星の杜中学校・高等学校に生徒の思考・表現・判断力や主体性といった資質・能力の成長を、AIを活用して生徒同士で評価する「Ai GROW(アイ・グロー)」を、栃木県としてははじめて有償導入したことを、8月10日に発表した。今回の、栃木県への導入は42都道府県目となる。
宇都宮海星学園 星の杜中学校・高等学校は、2023年度から男女共学となり校名を変更した私立校で、「新たな価値を創造し 社会に貢献する、チェンジメーカーの育成」というスクールミッションを掲げている。社会で活躍できる「チェンジメーカー」になるために必要な力として、以下の5つをグラデュエーションポリシーとして設けている。
- 開発力&創造性
- 共感力&協調性
- 課題発見・解決力
- レジリエンス
- メタ認知
同校では、レベルの高い大学に入学するための偏差値を伸ばすのではなく、社会の中で活躍することが可能な人材を育てるべく、非認知能力を伸ばす教育を実践する。一方で、非認知能力は従来の知識を測るテストでは測ることが困難なため、非認知能力を中心としたさまざまな能力を客観的に測る「Ai GROW」の導入を決定した。
同校は、非認知能力の伸長を可視化することで生徒が自らを理解し、客観的に自己に向き合って自身のさまざまな活動につなげていくことを期待している。また、可視化した数値の分析によって、学級・学年運営や学校行事の改善につなげていく。具体的には、「Ai GROW」による非認知能力の測定を定点観測していくことで、以下のような活動に取り組む。
- 自己探究を通じて、自身のキャリアを考えていく機会の設定
- 総合型選抜における自己理解のための活用
- 個人面談や3者面談などの際のフィードバック資料
- 保護者や学校のステークホルダーに向けた活動の振り返り
- 学校説明会やオープンスクールにおける、同校の教育実践のエビデンス
「Ai GROW」は、生徒の自己評価に加えて生徒同士が評価をする「相互評価」の方法を取り入れるとともに、人が人を評価する上で生じやすい、忖度や性格の甘辛などの不要な評価の偏りをAIが補正することで、非認知能力を含む25種類もの能力を公正に可視化できる。
年に何度受検しても金額が変わらないので、能力を定期的に測定可能となっており、測定した能力のデータを活用して「どのような教育活動が、どのような能力育成に貢献したのか」といった観点で、効果を検証できる。
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