みんなのコードは、全国の小学校教員、中学校教員、高校教員、小学生・中学生・高校生およびその保護者を対象に実施した、日本国内の学校教育におけるプログラミング教育・高等学校「情報I」の現状に関する調査結果を8月9日に発表した。
同調査では、2月に小学校の教員1036名、2022年11月~12月に中学校の技術分野の教員1539名、2~4月に高校の情報科の教員550名、2月に小学生・中学生・高校生およびその保護者3000組に対して、それぞれアンケート調査を実施。さらに、1月~2月に小学校の教員6名と中学校の教員5名、高校の教員6名、3月に小学生・中学生・高校生およびその保護者6組へのインタビューを行っている。
調査結果によれば、小学校と中学校において児童生徒がプログラミングに興味を持ったと手応えを感じる教員が、前回調査と比較して大幅に増加した。
高校の教員からみた、高校入学時の生徒の中学校段階におけるプログラミング教育への理解については、「ほとんどの生徒が理解していない」「一部の生徒が理解している」がそれぞれ4割超となり、両者を合わせた割合が9割近くに達している。
高校の教員に対する調査では、多くが「情報」を担当することに対してポジティブな印象を持っていることが明らかになった。一方で、2025年から大学入学共通テストに「情報」が新設されることに対して、不安を感じる回答が81.7%を占めている。
「情報I」全体として「授業時数が少ない」と感じる教員が82.7%を占めた。
児童生徒に対して、自身が将来プログラミング関連の仕事に就くと思うかを尋ねた質問では、「とてもそう思う」と「そう思う」を合わせた割合が、すべての学校種において女子よりも男子の方が高く、「あまりそう思わない」と「まったくそう思わない」を合わせた割合は、すべての学校種において男子よりも女子の方が高い。
同じく児童生徒に対して、プログラミングの学習を継続したいかを尋ねたところ、「これ以上に学びたいとは思わない」という回答の割合も、すべての学校種において男子よりも女子の方が高く、とりわけ高校生の女子では「これ以上に学びたいとは思わない」が半数超を占めた。
この記事は参考になりましたか?
この記事をシェア