マイナビは、2024年卒業予定の全国の大学生、大学院生を対象に実施した、「マイナビ 2024年卒大学生 活動実態調査（6月15日）」の結果を6月22日に発表した。同調査は、6月10日～15日の期間に行われ、3645名（文系男子：783名、文系女子：1608名、理系男子：608名、理系女子：646名）から有効回答を得ている。
調査結果によれば、2024年卒業予定の大学生・大学院生の、6月15日時点での内々定率は前年比2.3ポイント増の76.4％だった。
平均内々定保有社数は前年比0.1社増の2.4社となっている。
内々定を得た学生のうち、現時点で入社先企業を決定している学生は前年と同程度の67.8％だった。
入社先を決定した理由としては（複数回答）、「説明会で興味を持ち、選考を経て志望度が上がったから」（50.5％）がもっとも多く、前年からの増加率では「その企業の社員の雰囲気や人柄が自分に合っていると感じたから」（40.9％）が最多となっている。
内々定を得ていない学生の現在の活動状況としては、「第一志望群の面接を複数受けており、内々定が得られた企業から選ぶ予定」（24.5％）がもっとも多い一方で、「就職活動を開始したばかりである」「選考を受ける企業を選定している」といった就職活動の序盤にいる学生も多かった。
面接において、コロナ禍の影響で答えようがなかったこととしては（複数回答）、「サークル活動について」（26.4％）が前年より10.3ポイント増で最多となり、「特に答えようがなかったことはない」と答えた割合は減少している。2024年卒の学生は大学入学時にコロナ禍を迎えたため、サークルや部活動に参加する機会が減ったことが背景にあると考えられる。
一般的な会社員の給与に関する知識で知っているものを選んでもらった質問（複数回答）では、「額面の支給額から、税金と社会保険料などを差し引いたものが手取りとなる」（88.7％）がもっとも多く、「差し引かれる税金には、主に所得税と住民税がある」（58.6％）、「固定残業代とは、毎月一定の時間外労働分の残業代が支給され、実際の時間外労働がその一定の時間を下回っていても支給される」（56.1％）といった、額面と手取りや残業代に関する項目が上位を占めた。しかしながら、考課昇給や財形貯蓄、社会保険料については回答が少なく、企業による初任給増額や賃上げの動き、社会保険料の引き上げなどが報道される中で、入社後の昇給や資産形成、社会保険料の決定方法などに関する認知度が低いことがうかがえる。
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