タオは、同社が企画・開発・販売するICT学習教材「天神」が、不登校児童生徒の社会的自立に向けた支援を行う滋賀県の草津市立教育研究所やまびこ教育相談室に採用されたことを、6月14日に発表した。
同教室は、不登校や行き渋り、集団活動に不安を感じているなど、子どもに関する悩みについての相談や不登校の子どもたちの居場所として、小集団での活動や学習を行っている教育支援センター。平日の9時30分~15時の希望の時間帯に「個々の状況に合わせた学習活動」「教室外活動(体験活動など)」「文化活動(読書、創作)」「グループでの遊びやゲーム」などを実施している。
同教室では個人の状況に合わせ、学校で配付される問題集やワーク、GIGAスクール構想で配付されたタブレット端末での宿題をするなどの学習支援を行っているが、不登校の児童生徒が自分一人で解答に行き着くことができないなど学習支援の拡充が課題となっていた。これらを解消するため、学習支援を拡充するためのICT教材として「天神」が実証事業として採用された。
「天神」はタブレット・パソコンを利用した学習教材で、学校で使用されている検定教科書に準拠している。音声やアニメーションでの動画授業が要点や注意点をわかりやすく解説するため、不登校の児童生徒が苦手な単元についてもスモールステップで学習を進められる点が高く評価された。また「先取り学習・戻り学習(特許取得)」により小学1年生から中学3年生までの学年を自由に行ったり来たりして、自分のペース・理解度に合わせて学習を進められる点も採用の理由となった。
同社は不登校児童生徒の学習支援などを通じ、SDGsの第4の目標である「質の高い教育をみんなに」の実現に向けてフリースクールや塾への提供も進めている。
「天神」の概要
- 対応学年:乳幼児(0歳~6歳)、小学校・中学校の全学年
- 学習範囲:1学期分から3学期分まで、いつでも学習可能
- 対応教科:英語、数学(算数)、国語、理科、社会、生活、知育・育脳
- 動画講義:5分~15分程度の動画授業が見放題(小学生版・中学生版)
- 反復学習:選択肢のシャッフルに加え、問題そのものが変化
- プリント:ほぼ全問の印刷に対応(小学生版・中学生版)
- 読み上げ:問題文、ヒント、解説などを音声で自動読み上げ(幼児版・小学生版)
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