CyberOwl(サイバーアウル)は、同社の運営する塾や習い事に関する総合情報サイト「テラコヤプラス by Ameba」が、全国の小学3年生~高校生の子どもを持つ保護者508名を対象に実施した、「子どものChatGPT利用」に関する調査結果を6月6日に発表した。同調査は、4月28日~5月22日の期間に行われている。
調査対象者に、自身はChatGPTを使ったことがあるかを尋ねたところ、「ある」という回答は30.3%で、利用方法としては「お試しで」「文章を作ってもらった」「ちょっとした調べものをしてもらった」が多かった。
ChatGPTを使ったことが「ない」と答えた人に、その理由を尋ねた質問では、「必要性を感じない」(30.0%)がもっとも多く、以下「使い方がわからないから」(24.1%)、「ChatGPTを聞いたこともない」(17.2%)が続いている。
自身の子どもは、ChatGPTを知っているかを尋ねたところ、「知っている」という回答が39.7%を占めた。
子どものChatGPT利用に不安を感じるかを尋ねたところ、「不安」(15.2%)と「どちらかと言えば不安」(49.0%)を合わせた割合が64.2%に達している。
子どものChatGPT利用で不安を感じることとしては、「思考力の低下」や「誤った情報を信じてしまうこと」を挙げる回答が多かった。
一方で、ChatGPTを利用したことのある保護者と、利用したことのない保護者では、子どものChatGPT利用に不安を抱く割合が異なる。ChatGPTを利用したことのある保護者は「不安」(7.1%)と「どちらかと言えば不安」(37.0%)を合わせた割合が44.1%だったのに対して、ChatGPTを利用したことのない保護者は72.9%に達している。
子どものChatGPT利用に、規制などが必要だと思うかを尋ねた質問では、「そう思う」(48.0%)と「とてもそう思う」(24.0%)を合わせた割合が72.0%を占めた。
ChatGPTを利用したことのない保護者は「そう思う」(53.1%)と「とてもそう思う」(28.5%)を合わせた割合が81.6%だったのに対して、ChatGPTを利用したことのある保護者は50.0%に留まっている。
子ども世代の将来は、自身の世代と比較して大きく変化すると思うかを尋ねたところ、「そう思う」(48.0%)と「とてもそう思う」(47.7%)を合わせた割合が95.7%となった。
将来、子どもが社会で活躍するために役に立ちそうな習い事を尋ねた質問では「プログラミング教室」(38.2%)が最多となった。その理由としては、「AIを使いこなすには、苦手意識を取り除くことが必要だと思うから」「AIがどんどん台頭していく世の中なので、それを操作できるプログラムが書ければ、ひとまずは仕事に困らないと思うから」「これからは、AIを使えるエンジニアの取り合いになると聞いたので」といった意見が寄せられている。
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