ビジネス・ブレークスルー(BBT)は、同社が運営するビジネス・ブレークスルー大学(BBT大学)の冨岡武准教授による「ChatGPTを凌駕する問題解決アプローチ」の特別授業を長崎県立長崎北高等学校において開催する。授業は5月より、全3回にわたって行われている。
同校はこれまで、総合的な探究の時間を利用して地域の課題解決やSDGsについての考察などの取り組みを行ってきた。今回、冨岡准教授を迎えて、生徒は問題の定義や解決策の発展的な考察方法を体系的に学ぶ。昨年までの取り組みを振り返りつつ、今後の探究学習をより生徒主体で、かつ実りあるものにしていくことを目指す。
冨岡准教授による特別授業では、過去の経験を通じて問題解決のパターンを探究し、ミニゲームを用いて思考を広げる方法を養い、ケーススタディで問題解決のスキルを習得する。3回の授業を通じて、問題の発見と解決策の選択について学び、生徒が自身の学習に生かす一助となることを目指す。
5月18日に実施された1回目の授業では、生徒たちは自己の過去の経験を振り返り、それを「自分を主人公にした物語」として整理し、問題を新たな視点で見つめ直す機会を得た。また、相手の思考に寄り添うインタビュー技法も学んだ。授業後のフィードバックでは、生徒から「視点が広がり、日常を新しい見方で捉えられる」といった感想が寄せられた。
全3回の授業のカリキュラムは以下の通り。
第1回(5月18日):「自分の過去の問題を振り返る(5つの問題解決の物語)」
生徒は自身の過去の経験を問題解決の5つの型(物語)に当てはめ、それを再評価する。物語の主人公として自己を位置づけることで、問題解決の手法を学び、問題解決に対する肯定的なイメージを形成する。
第2回(6月15日):「考え方を拡げる、事実ベースで考える」
ミニゲームを用いて問題に対する解決策を包括的かつ客観的に考える体験を生徒に提供する。既に立てられた問題に対し思考を広げ、適切に評価する能力を育成する。
第3回(7月6日):「ケーススタディを通じてスキルを体得する」
生徒は提供されたテーマを基に、第2回の授業で学んだ思考の発散法をどのように適用するかを実践する。全体の3回の授業を通じて、問題を立てる、問題解決の要点を理解する、適切な解決策を選ぶといったスキルを習得し、今後の学習に生かすことを目指す。
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