エヌ・ティ・ティラーニングシステムズは、静岡大学と共同で新たな教員研修カリキュラムおよび教材を開発したことを5月10日に発表した。同カリキュラムは、教員がタブレット端末など学校に整備されたICT環境を効果的に活用し、児童生徒の学びを向上させることを目的としている。
今回、同社が静岡大学 教育学部の塩田真吾准教授と1年間の共同研究を経て開発したのは、「ネットの長時間利用の予防に向けて―タイムマネジメント力の育成―」と「ICT利活用研修―ICTを『使う』から『使いこなす』へ―」の、2種類の教員研修メニュー。
「ネットの長時間利用の予防に向けて―タイムマネジメント力の育成―」では、子どもによるタブレット端末の長時間利用を予防する具体的な指導方法を学ぶ。塩田真吾准教授による研究結果に基づき、参加型のワークショップを通じてタイムマネジメントの基礎とその指導法を学習できる。児童生徒のタイムマネジメント力を育むことで長時間利用を避け、計画的なタブレット端末の活用が可能になるよう、大人が強制的に制限しなくても自律的に考えて行動していく素地を育てられる。
「ICT利活用研修―ICTを『使う』から『使いこなす』へ―」では、学習活動に焦点を当てた授業デザイン支援ツールを活用して、授業設計方法を学習できる。参加者はタブレット端末を単に使うだけでなく、学習目的に応じてアプリなどを使い分け、より効果的な授業設計が可能になる。研修後に、効果的にICTを使いこなす能力を身につけられる研修プログラムとなっている。
なお、今回開発した研修カリキュラムは、5月より同社の教員向け研修メニューとして提供。今後も、同社と静岡大学は、教育現場の課題を解決し、子どもたちの豊かな学びを実現できるよう、研究・開発を継続していく。
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