Bot Expressは、岡山県岡山市の市立学校において、同市のLINE公式アカウントを通して学校と保護者が連絡可能となるシステムが利用開始されたことを、4月27日に発表した。
同市教育委員会では、学校連絡にかかわる保護者の負担軽減、安全安心な学校づくりや教職員の働き方改革に伴う「子どもと向き合う時間」のさらなる充実を目指している。Bot Expressは、官公庁専用対話型アプリケーション「GovTech Express(ガブテック エクスプレス)」を通して同市とともに教育現場の行動変容を起こし、子どもたちが安全安心に学べる世界の実現を目指す。
LINE学校連絡システムのおもな機能と特徴は以下の通り。
1.欠席・遅刻連絡機能
- 保護者は、LINEから24時間欠席や遅刻などの連絡が可能。
- 学校は子どもがいつ欠席や遅刻をしたのか、その理由までデータで蓄積されるため、即座に出欠状態の把握が可能。
2.クラス、学年、部活、PTAといったコミュニティ単位でのLINEメッセージ配信
- 保護者には、自分の子どもに直接関係する情報や臨時休校・緊急時の対応などの注意喚起などがLINEでスピーディーに届く。
- メッセージにはファイルの添付も可能。紙による配付と違い、保護者はいつでもどこからでも確認できる。
3.アンケート機能
- 紙での日程調整から解放される。個人懇談や家庭訪問の希望日時調整がLINEでも可能となる。
システム導入についての詳細
- 対象学校:同市立学校 126校(小学校87校、中学校37校、義務教育学校1校、高等学校1校)
- 対象児童生徒数:約5万人
- 利用開始日:2023年4月7日
- 利用方法:同市LINE公式アカウント(LINE ID:@okayamacity)を登録。メニュー「子育て情報」から初回登録を行う。2回目以降は必要な手続きを選択し申請する。
同システムでは、同市LINE公式アカウントと「GovTech Express」を連携。「GovTech Express」は、日本政府が求めるセキュリティ要求を満たしたクラウドサービスを評価登録する制度「ISMAP」にも登録されている「Salesforce」をプラットフォームとしている。LINEから入力したデータも「Salesforce」のシステムに保存され、LINE上には個人情報や機微な情報が保存されないためセキュリティ面も考慮されている。
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