イー・ラーニング研究所は、子どもを持つ保護者430名を対象に実施した、「情報リテラシーとSNS・性教育に関する意識調査」の結果を4月24日に発表した。同調査は、3月3日~29日の期間に行われている。
調査対象者に、子どもへの情報リテラシー教育は必要だと思うかを尋ねたところ、「必要だと思う」とする回答が99%超を占めた。子どもへの情報リテラシー教育が「必要だと思う」と答えた人に、子どもへの情報リテラシー教育の中でもっとも重要だと思うものを尋ねた質問(複数回答)では、「大量の情報から正しい情報を見極める力」が9割超でもっとも多く、「トラブルなどのリスクが情報に潜んでいることを理解し、回避する力」が7割超でそれに続いている。
子どもへの情報リテラシー教育の中でもっとも重要だと思うものとして挙げた回答について、それが必要だと思う理由を尋ねたところ(複数回答)、「日常的に必要なスキルだから」が7割超で最多となり、「子どもがスマートフォンやパソコンを活用することが増えた」と「ネットを通じたトラブルが増えているから」が半数超でそれに続いた。
どのような場所(方法)での情報リテラシー教育が適切だと思うかを尋ねた質問(複数回答)では、「学校での授業」が8割超でもっとも多い。
子どもにSNSを使わせることについての懸念があるかを尋ねたところ、「懸念がある」とする回答が約65%を占めた。具体的な懸念点としては(複数回答)、「犯罪に巻き込まれてしまうこと」と「知らない人と簡単に知り合えてしまうこと」が半数超に達している。
子どもに対して、家庭で性教育の取り組みを行うべきだと思うかを尋ねた質問では、「そう思う」という回答が95%超を占める一方で、「そう思うが、実施できていない」という回答が全体の4分の3を占めた。
家庭で性教育の取り組みに対して、「そう思うが、実施できていない」「そう思わない」と答えた人に、取り組みができない理由を尋ねたところ(複数回答)、「教える方法がわからない」と「何を教えるべきかわらない」が半数超に達している。
子どもへの性教育は何歳から必要だと思うかを尋ねた質問では、「小学校高学年」「小学校低学年」「小学生以前」が上位を占めた。子どもへの性教育の中でも、もっとも重要だと思うものとしては(複数回答)、「男女の身体の差異」が7割超で最多となり、以下「トラブルと自身の守り方」「妊娠や出産について」「身体の成長について」がそれぞれ半数超で続いている。
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