クロスフィールズは、経済産業省「未来の教室」実証事業受託者として開発した「VR/360度映像を活用し、社会課題への理解を深めるデジタル教材」の10コンテンツについて、全国の中学校・高校での活用事例が、「未来の教室」STEAMライブラリーにて無償公開されたことを、3月28日に発表した。
クロスフィールズは、VR/360度映像を通じて国内外の社会課題の現場を体感する「共感VR」のデジタル教材を開発。同教材のいくつかが1000万回以上再生されるなど、全国の教育現場から関心が寄せられた一方で、「授業計画への取り入れ方や探究学習としての具体的な活用イメージがわからない」といった意見も寄せられている。そこで、2022年度は教育現場で「共感VR」のデジタル教材の活用イメージを持ってもらえるよう、5つの公立中学校・高校と協働して、活用事例の創出に取り組んだ。
同取り組みは、2022年9月~2023年2月の期間、大阪・佐賀・兵庫・宮崎の公立中学校・高校、計5校にて実施され、各校は「共感VR」のデジタル教材を活用して、それぞれ探究学習の授業などで活用した。同取り組みによって、「生徒が授業を通じて探究テーマを発見した」「授業の取り組み姿勢が向上した」「グループ議論の活性化につながった」といった効果が確認されている。
今回、「未来の教室」STEAMライブラリーで公開されたのは、これらの活用事例をまとめた教員向けの動画/資料で、動画では授業風景や各校の担当者のコメントを紹介する。資料では、授業の組み立て方やデジタル教材の活用に向けた準備などがまとめられている。
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