エヌ・ティ・ティラーニングシステムズと日本発達障害ネットワーク(JDDnet)は、教育関係者が発達障がいの特徴を当事者目線で正しく理解し、合理的な配慮を促すためのVR体験型プログラムの提供を、3月23日に開始した。あわせて、同プログラムを教育関係者が無償で受講できる体験会を5月から開催する。
同プログラムは、外見からは理解が難しい発達障がいの特性を当事者目線で疑似体験し、より深く理解する体験VRと専門家による解説や、受講者間のディスカッションを組合わせたブレンド型学習スタイルで構成された、約1時間の参加型カリキュラムとなっている。
長年、当事者の研究や支援を行ってきた専門家の知識や経験を共有することで、「学ぶのではなく体験する」ことに重点を置いている。学び、感じ、共感することを通じてディスカッションを行い、障がいや当事者の生きづらさを生み出しているのは我々自身であるという気づきと行動変容のきっかけをつくれる。
具体的なカリキュラム内容は、JDDnetの専門家による発達障がいに関する解説事例紹介などの講義と、ADHD(注意欠如・多動性障害)、自閉症スペクトラム障害(ASD)、学習障害(LD)、発達性協調運動症のVR体験、参加者意見交換、相互理解、自己内省といったディスカッション、当事者への接し方、合理的配慮、支援について考える講義・参加者共有で構成されている。
税別の受講料は11万8000円から(受講者30名まで。1回開催の場合、機材運搬・講師交通費など諸経費は除く)。
同プログラム提供開始にあわせた無償体験会は、保育園、幼稚園、認定こども園、小中学校等の教員、指導や教務に関わっている人が対象となる。都内23区の東京都内の保育園、幼稚園、認定こども園、小中学校などの教育現場または組織(3組織程度)単位での申し込みを、3月23日から受け付けている。
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