サンリオは、0~8歳の子どもを持つ保護者600名を対象に実施した、「学習・習い事に関する調査」の結果を3月20日に発表した。同調査は、3月3日~6日の期間に行われている。
調査対象者に、自身の子どもが現在学習・習い事をしているか、または学習・習い事の経験があるかを尋ねたところ、「現在学習・習い事をしている/経験したことがある」とする回答が半数超を占めた。0~2歳の保護者の30%が自身の子どもについて学習・習い事の経験があると答えており、3~5歳の保護者では急増して約3人に2人の子どもが何らかの習い事を始めている。
子どもの学習や習い事に対する気持ちを尋ねた質問では、「子どもが夢中になれる学習/習い事をさせてあげたい」が91.3%、「学力だけでなく、その子の個性や表現力なども伸ばしてあげたい」が89.3%を占めた。
一方で、子どもの学習や習い事の環境における現在の満足度を尋ねたところ、「どちらともいえない」が約40%で最多となっている。
子どもの学習や習い事で身につけてほしいこととしては、「好きなものに夢中になれる」「好きだと認められる自己肯定感」といった、子ども自身が「好き」を知り深めていけることを望む回答が上位を占めた。一方で、子どもにとって将来必要なこととしては、コミュニケーションや自発性、表現力といった、自身の考えを積極的に伝え、他者と協働する力を伸ばしてほしいという回答が多い。幼児期から身につけてほしいことと、将来必要と思っていることは異なることが明らかになっている。
社会変化を意識して習わせたい学習や習い事を尋ねた質問では、約3人に1人が「英語」と答えており、とりわけ0~2歳の子どもを持つ保護者では40%超に達した。
子どもの英語習得については、「関心がある」「やや関心がある」という回答が多く、60%超を占めている。一方で、8割近くが英語習得のための行動をとれていないと回答した。
子どもの英語習得に関する教育への関わり方について、現在子どもが英語習得のための学習や習い事を行っている保護者とそうでない保護者を比較したところ、子どもが学習や習い事を行っていない保護者の半数超は、子どもの英語教育に関わりたいと思っていても負担に感じている。また、子どもが学習や習い事を行っている保護者でも、45.3%が負担に感じているという結果となった。
現在、自身の子どもが英語習得のための学習や習い事を行っている保護者に、子どもの使う英語教育教材への不安や不満を尋ねた質問では、「学習・習い事以外、日常で英語を使う場面がない」が86.8%、「日常の中でアウトプット機会が少ない」が80.3%に達している。
子どもにとって必要な生活習慣・知的好奇心を高める内容を「英語で学べる」学習法への関心を尋ねたところ、「興味がある」と「やや興味がある」を合わせた割合が60%を占めた。
「英語で学べる」学習の内容として、興味があるものとしては、「思考力・考える力」「社会のルール・マナー」「生活習慣」が60%超に達している。
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