アイードは、ジージーと共同開発した英語のスピーキングテスト「SEATS」を4月より販売開始することを、3月16日に発表した。
「SEATS」は、全国の中学校・高等学校向けに販売する英語のスピーキングテストで、都立高入試に活用される英語スピーキングテスト「ESAT-J」の対策として東京都の数万人の受験実績があるテスト「STE」のシステムをベースに開発された。都立高校などでも利用される見込み。販売については、大手旅行代理店との共同販売を行う予定(近日公開)。
学校現場では当たり前に英語4技能の指導がされており、グローバル社会における人材育成の観点でも英語のスピーキング力向上は重要なテーマとなっている。スピーキングに関する各校での取り組みとしては、ネイティブ講師による指導、オンライン英会話や学習アプリの利用、海外留学、イングリッシュキャンプなど、多くの学習機会が提供されている。その学習の成果を測るために教員がマンツーマンでテストを実施したり、外部のスピーキングテストを取り入れたりするのが一般的だが、そこには多くの課題があった。
多くの教員が持つ課題として「実施や採点に時間がかかる」「料金が高い」「すぐに受験できない」「結果確認までに数週間かかる」「専用の端末や会場での受験が必要」「中高生向けのスピーキングだけが対象のテストがない」などが挙げられる。社会人向けのスピーキングテストの中には受験しやすいものもあるが、学校で実施しやすく上記の課題を解決できるようなスピーキングテストはこれまで存在しなかった。「SEATS」は、それらを解決するために開発された。
「SEATS」のおもな特徴は以下の通り。
1.英語学習(授業・オンライン英会話・海外留学)前後の効果測定に最適
- 2回セットで販売される。
- 4つのパートからなる全8問のテスト。
- 総合点、パートごとのスコア、評価項目ごとのスコアがフィードバックされるため学習前後の差分が見えやすい。
- CEFRレベルでのフィードバック。
- 過去の受験結果との比較がしやすいフィードバックレポート。
2.導入しやすい
- 従来のスピーキングテストに比べ受験料が安い。
- 条件を満たした場合、最短で申し込みの翌日には受験可能。
- インターネット環境があれば、あらゆる端末・ブラウザで受験可能。
- テスト時間は約15分間。
- 最短で即日フィードバック。
3.スピーキングの自動採点エンジンとして実績豊富なAIが均質な基準で採点
- AI採点のため採点基準のブレが生じない。
- 採点を行うのは、海外の高校・大学入試でスピーキングテストの自動採点を行うAI。
- 日本国内でも、社会人向けテストや都立高校で導入されるテスト、「ESAT-J」対策テストなどで年間10万テスト超の採点を実施。
問題構成は以下の通り。
- Part A:英文読み上げ(2問)
- Part B:質問への応答と意図伝達(4問)
- Part C:ストーリーを英語で話す(1問)
- Part D:ストーリーを聞いて内容要約(1問)
この記事は参考になりましたか?
この記事をシェア