公文教育研究会は、小学1～3年生の子どもを持つ世帯の母親1000名、父親800名を対象に実施した、「家庭学習についての調査」の結果を3月10日に発表した。同調査は、2022年12月13日～15日の期間に行われている。
調査対象者に、子どもの家での過ごし方を尋ねたところ、1日平均で「テレビを見る時間」は48分、「友だちの家で過ごす時間」は12.9分、「外（公園や広場など）で遊ぶ時間」は26.4分となり、いずれも直近の調査結果と比較して減少した。一方で「ゲームをする時間」は35.7分と、ほとんど変化していない。
動画配信サービス（Netflix、Amazon Prime Video、Hulu、Disney+など）の視聴時間を尋ねた質問では、1日平均24.3分となり、前年度の調査結果と比較すると「まったくない」が減少し、「2時間以上」が増加した。
家庭学習の頻度は、週平均で「5.7日」、1日平均で「31.8分」となり、前年度の調査結果よりも週平均の学習時間が減少している。
子どもについて気にかかっていることとしては、「子どもの友だち関係」（35％）が最多となり、「子どもの学校での様子」（33.9％）、「子どもの学校の成績（きちんと習得できているか）」（27.8％）がそれに続いた。
子どもが情報機器スキルをどのように習得したかを尋ねたところ、「学校の指導」（53.5％）がもっとも多く、「子どもが自力で習得した」（42.6％）がそれに続いている。「両親が教えた」という回答も20％超に達した。
親と子どもが情報機器を使い慣れているかについて尋ねた質問では、親全体で「子どもより情報機器を使い慣れている」が55.2％、母親は51.9％、父親は58.5％となっている。子どもの学年が上がるにつれて、「全体的に自分（保護者）の方が使い慣れている」「どちらかというと、自分（保護者）の方が使い慣れている」といった回答に減少傾向がみられる。
教育ICTへの期待としては、「非常に期待している」と「まあ期待している」を合わせた割合が40.3％となり、前年度の調査（40.8％）からほとんど変化していない。「まったく期待していない」と「あまり期待していない」を合わせた割合は前年度の調査（18.8％）から減少した。
子どもの学習を見る際に実際行ったことを尋ねたところ、「わが子の得意・不得意を把握している」（65.2％）が最多となり、以下「家庭学習をする場所は親の目が届く場所にしている」（61.8％）、「子どもから質問を受けた時はすぐに見るようにしている」（60.8％）が続いている。過去2年間の調査と比較すると、「怒るよりもほめることを大切にしている」の増加が顕著となった。
家庭学習において、子どもの熱心さが変化・向上するきっかけを尋ねた質問では、「自力で課題を解けるようになったから」（29.3％）がもっとも多く、以下「学校の成績（テストの結果など）がよくなったから」（23.5％）、「学校の先生の影響」（17.6％）が続いている。
子どもの未来への希望について尋ねたところ、「明るい希望を持っている」と「まあ明るい希望を持っている」を合わせた割合が63.6％、「あまり明るい希望はもっていない」と「まったく明るい希望を持っていない」を合わせた割合が8.8％となった。
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