日本サイバーセキュリティ人材キャリア支援協会は、企業向けに提供しているスキル可視化を実現するIT総合能力診断サービス「VisuMe」の、学校など教育機関に対する無償提供を2月14日に開始した。
従来、「VisuMe」によるスキル診断の評価項目は、「業務の実務経験」と「保有している資格」を軸にしていたため、業務経験が無い学生の能力可視化には限界があった。今回、新たに「講義等受講」や「イベント参加」「日々の学内活動」といった診断評価項目が追加されたことで、業務経験がない学生でもスキル診断が可能になっている。学生にとっては、職の選択など将来のキャリアデザイン検討用や就活時の自己アピール資料として、学校などでは就職相談やカリキュラム検討の参考情報などに活用できるようになった。
「VisuMe」の利用を通じて、学生が自身の力を客観的に可視化して、目指す仕事とのスキルギャップを具体的に把握でき、効率的かつ効果的にスキルを磨くアプローチが可能となることから、今回の学校など教育機関への無償提供に至っている。
無償提供の対象は、大学、高専、高校、専門・専修学校、各種学校、および職業訓練校など各省庁の管轄あるいは独立行政法人に属するものなど、学生(社会人も含む)に対して教育を実施している機関や組織。学生からの申し込みは受け付けておらず、学校関係者からの申し込みにのみ対応する。同一の学校内でも学部や学科、研究室単位など組織別で会員登録できる。また、学生以外の教職員もユーザーとしてスキル可視化の利用が可能になっている。
この記事は参考になりましたか?
この記事をシェア