凸版印刷は、自然災害の対策として児童生徒の防災レベルを引き上げるデジタル教材「デジ防災」を開発し、1月に提供を開始した。1校あたりの年間の費用は、在校生100名以上の学校なら15万円、在校生100名未満なら10万円。
「デジ防災」は、デジタルデバイスを使用して1回10~15分の短時間で決められた内容を学習できる教材。学校のカリキュラムを削ることなく、また密になることなく地域や学校による防災教育の格差是正が可能になる。また、児童生徒の回答結果を可視化するシステムも搭載しており、実際に学習内容が身についているかどうかの確認もできる。
同教材は、防災教育学会会長である諏訪清二氏をはじめとする、防災教育の専門家による監修のもと、小学1年生から中学2年生まで段階を踏んで着実に防災知識を学べるよう、クイズ形式で各学年10コンテンツ、計80コンテンツを用意している。
児童生徒の学習結果のデータを蓄積して、クラス単位・学校単位・地域単位での防災レベルを管理可能なので、地域の防災計画に役立てられる。また、年度ごとの結果推移やウィークポイントの可視化によって、防災知識の偏りをなくせる。
Webブラウザを使用するため、導入端末に関わらず均一に学習できる。さらに教職員用の指導手引きシステムを搭載することで、正しい防災知識を児童生徒に伝えることが可能になり、教職員の授業準備の負担も軽減できる。
なお、防災教育の推進や教育のDXに取り組む香川県三豊市では、「デジ防災」の提供開始に先立って、市内の小中学校全26校において「デジ防災」の導入を開始している。
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