タカヤコミュニケーションズは、紙媒体の副教材をローコストでデジタル化できるデジタルCX(顧客体験)プラットフォーム「デ知タル図鑑」を、1月20日にリリースした。
「デ知タル図鑑」は、紙媒体の副教材を簡単にデジタル化できるプラットフォーム。GIGAスクール構想に準じたデジタル機能(拡大縮小、反転、リフロー、音声読み上げ、総ルビ)のほか、動画やアニメーションなどデジタルの強みを活かし、子どもたちが「見て」「聴いて」楽しく学べるデジタル教材をオリジナルで作成できる。
「デ知タル図鑑」のデジタルを活かした機能は以下の通り。
- 動画やアニメーション、360度VR映像などの視覚的な機能
- 本文などのテキストを音声読み上げ
- クイズや参考資料などを、別ウインドウでポップアップ表示
「文部科学省におけるデジタル化推進プラン【概要】」に掲げられている「教育におけるデジタル化の推進」の中では「GIGAスクール構想による1人1台端末の活用をはじめとした学校教育の充実」が示され、令和3年には全国ほとんどの小中学校で1人1台端末環境が整備された。
今後ICTを最大限に活用しつつ学校教育の質を高めていくために、デジタル教科書の本格導入やデジタル教材との連携が推進されていく。しかし、現状デジタル教科書以外の副教材や教職員がオリジナルで制作する教材についてはデジタル化が進んでいないのが課題となっている。
この課題解決に向けて同社は、紙媒体の教材を簡単にデジタル化できる「デ知タル図鑑」を開発した。
今回、同社は山口県山陽小野田市・学校教育課と協働し、同市の教育委員会が作成する社会科の副読本『はっけん!山陽小野田』の一部をデジタル教材化した。このデジタル教材は、令和5年1月より市内の小学校で実証授業が開始されている。
『はっけん!山陽小野田』デジタル版は、同市の産業、歴史・文化、郷土の発展に尽くした人物などを紹介している社会科の教材。これまでの紙媒体の副読本では難しかった動画や、360度VR映像による視覚的なコンテンツ、クイズやマッピング機能など、デジタルの強みを活かした機能を加えることで、児童生徒の郷土への興味関心を一層高めることを目的としている。
今後「デ知タル図鑑」は、デジタル教材を作りたいがオリジナルで制作するノウハウに課題を持つ教育機関や自治体などのニーズに対応していく。また「デ知タル図鑑」を利用することで教材のペーパーレス化を図り、SDGsへの取り組みにも貢献する。
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