学情は、2023年4月に入社を控える新社会人を対象に実施した、「キャリア形成」に関するアンケート調査の結果を12月15日に発表した。同調査は、学情の運営するダイレクトリクルーティングサイト「あさがくナビ2023」会員に対して、11月17日~12月4日の期間に行われ、441名から有効回答を得ている。
調査対象者に、新卒で入社した企業で何年働きたいかを尋ねたところ、「定年まで働きたい」(32.7%)がもっとも多く、「3年以上5年未満」(23.4%)、「5年以上10年未満」(19.3%)がそれに続いた。「定年まで働きたい」と答えた新社会人からは、「転職が当たり前の時代になっているものの、1社でキャリアを積むこともよいことだと思う」「長く働いているという信頼関係あるからこそ得られるものもあると思う」「新卒で入社した企業ではビジネスマナーなど基礎から育ててもらうことになるので、長く働いて会社に貢献したい」といった意見が寄せられている。一方で、「3年以上5年未満」「5年以上10年未満」と答えた人からは、「キャリアアップ・スキルアップをするためには転職も1つの手段だと思う」「転職が多い業界に就職するので、1社目で学べることを習得したら次のステップに進みたい」「まずは3年、入社した企業で経験を積み、ビジネス上の自分の強みを見極めたい。自身の強みが活かせないとなった際は転職も1つの手段だと思う」「年功序列でなかなか昇進できないのであれば、転職も視野に入れたい」といった、「キャリアの自律」への関心の高まりをうかがえる意見も寄せられた。
社会人と働く中で、管理職になりたいかを尋ねた質問では、「管理職になりたい」とする回答は54.6%で、前年に行われた同様の調査と比較して3.7ポイント上昇している。
新卒で入社した企業で目指したい役職としては、「主任・係長」(33.3%)が最多となり、「部長」(25.6%)がそれに続いた。「主任・係長」を挙げた人からは「まずは1番イメージを持てる役職を目指したい」「プレッシャーが大きすぎる役職にはつきたくない」「プライベートと両立できる働き方をしたい」といった意見が寄せられている。また、「部長」を挙げた人からは「仕事をするからには、キャリアアップを目指したい」「裁量を持って働きたい」「マネジメントに挑戦したい」といった意見が寄せられた。
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