DXYZと京都府亀岡市は「サンガスタジアム by KYOCERA」においてDXYZが提供する顔認証プラットフォーム「FreeiD」を活用した「子ども見守り顔認証サービス」実証事業を、12月14日より開始したことを発表した。
従来、学校や習い事教室では子どもたちの出欠を確認して保護者に子どもたちが来たことを伝えることは現場の負担が大きく、実施されていなかった。そこで同実証事業では、子どもが習い事教室に通う際に顔認証で出欠を確認し、自動的に保護者に通知する仕組みとして保護者の安心感や現場の負担がどのように変化するかを検証する。2023年2月28日には実証実験の成果報告会を予定している。
同社は実証結果を踏まえ、さらなる安心安全を提供すべく今後以下の機能を進化させていく。
- 事故防止に貢献:事業者での出欠確認に加え、保護者も無事到着したことを確認できる。
- 正確に記録可能:カードのように忘れることのない、唯一無二の「顔」で認証できる。
- 導入が容易:顔登録は保護者がアプリからいつでもでき、事業者は機器を設置するのみ。
亀岡市では2020年に「サンガスタジアム by KYOCERA」を開業し、2021年度からはスタジアムを活用したアイデアを全国のベンチャー企業などから募集する「サンガスタジアム・イノベーション・フィールド実証支援事業」を実施している。2022年度は、DXYZの「亀岡市の「暮らす×働く×遊ぶ」をひとつの顔で繋ぐ顔認証プラットフォーム「FreeiD」」を含む4社が採択された。
「子ども見守り顔認証サービス」実証事業の実施要項
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導入先:以下のサンガスタジアム内の習い事教室に「子ども見守り顔認証サービス」を導入
- STREAM教室 ロボマスタープログラミング教室(以下、STREAM教室)
- N14放課後運動クラス ※サンガスタジアム内の別施設での実証実施も検討中
- 目的:保護者の安心度や施設利用意欲の高まり、導入・運用の課題を検証
- 実証期間:2022年12月14日~2023年2月28日
- 場所:サンガスタジアム
- 対象:サンガスタジアム内の教室に通う子どもおよび保護者、教室の管理者
DXYZは、中長期のゴールとして亀岡市での「暮らす・働く・遊ぶ」をひとつの顔でつなぎ、街のにぎわいを創出することを目指している。さまざまな施設への入退や売店での決済、クーポン利用時の本人確認などを1度登録した「顔」だけで利用でき、安心安全でより自由に思い立った時に行動できる街の実現に向け、子ども見守りサービスのほか学生・大人向けの施設利用促進や顔認証決済を活用した売店の混雑解消などの実証実施も検討していく。
「FreeiD」は、鍵や財布・スマホを持つことなく手ぶらでリアルな世界でのあらゆる行動(入退、本人確認、決済)をつなぐ顔認証プラットフォーム。これまでの顔認証サービスはユーザーアプリや管理システムがそれぞれで異なり、利用場所ごとに顔の登録が必要だったが、「FreeiD」は多種多様な顔認証エンジンと連携することが可能で、1度の顔登録でさまざまな顔認証サービスを利用できる。
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