学情は、2024年3月卒業(修了)予定の大学生・大学院生を対象に実施した、「パーパス」に関するアンケート調査の結果を11月29日に発表した。同調査は、学情が運営するダイレクトリクルーティングサイト「あさがくナビ2024」来訪者に対して、11月12日~24日の期間に行われ、370名から有効回答を得ている。
調査対象者に、事業の目的は何かを簡潔に表現した「パーパス」を制定する企業に対する印象を尋ねたところ、「好感が持てる」という回答が39.7%に達し、「どちらかと言えば好感が持てる」(33.0%)を合わせた割合は72.7%を占めた。20代の転職希望者を対象に実施した、同様の調査結果と比較すると、「好感が持てる」という回答は、大学生・大学院生の方が9.5ポイント高い。
「パーパス」を知ると志望度が上がるかを尋ねた質問では、「志望度が上がる」と「どちらかと言えば志望度が上がる」を合わせた割合が61.9%に達している。学生からは「ただ単にお金を稼ぎたいわけではない」「パーパスを通して、企業が事業を展開する目的を知りたい」「企業が目指す方向性と、自身の関心が一致していると志望度が上がる」といった回答が寄せられた。
「パーパス」や企業がどのように社会に貢献しようとしているかを、就職活動において意識するかを尋ねたところ、「意識する」と「どちらかと言えば意識する」を合わせた割合が57.0%に達している。学生からは「パーパスを通じて、企業が目指す方向性と自身が仕事を通して提供したい価値が合致しているか確認することができる」「企業がどのように社会に貢献しようとしているかを知れば、自身が仕事を通してどのように社会に貢献できるかを想像することができる」といった回答が寄せられた。
自身の「パーパス」や、自身が解決したい社会課題を意識しているかを尋ねた質問では、「意識する」が18.4%で、「どちらかと言えば意識する」(26.2%)を合わせると、4割超の学生が自身の「パーパス」や解決したい社会課題を意識していることが明らかになっている。
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