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EdTechZineオンラインセミナーは、ICTで変わりつつある教育のさまざまな課題や動向にフォーカスし、最新情報をお届けしているWebメディア「EdTechZine(エドテックジン)」が主催する読者向けイベントです。現場の最前線で活躍されているゲストの方をお招きし、日々の教育実践のヒントとなるような内容を、講演とディスカッションを通してお伝えしていきます。

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GIGAスクール構想時代における学級担任のススメ

GIGAスクール構想で端末の活用が重要な理由とは? カギはこれからの「学習デザイン」にあり

GIGAスクール構想時代における学級担任のススメ 第2回

 GIGAスクール構想で導入された1人1台端末は、学校の授業や校務のあり方を変える大きな可能性を持っており、子どもたちのポテンシャルを引き出すツールにもなり得ます。本連載では小学校の学級担任である筆者が「日常的にICTを活用した学級経営のあり方」について、担任としての心得を事例と共に紹介していきます。第2回のテーマは「端末を授業に取り入れる意義」です。連載の主人公である先生と一緒に考えてみませんか?

GIGAスクール構想で導入された端末、どう使うか?

 前回の活用の姿からさかのぼること半年以上。GIGA端末が導入されることになったところから物語は始まる。

……

 いよいよ私の学校にも、GIGA端末が導入されることになった。でも、いきなりの活用なんてできるのだろうか。そもそも、どうやって使えばいいんだろう。

 困り果ててしまった私は、前任校でお世話になっていた一郎先生に連絡し、Web会議を設定してもらうことにした。

一郎
久しぶりだね。そっちの学校もいよいよ端末導入なんだね。ワクワクしてる?
いやー、GIGA端末って、どう使えばいいのかなって。活用のイメージがわかなくて
一郎
そっかぁ。そうだよね。最初からイメージをしっかり持つのはなかなか難しいよね。ちょっと段階を追いながら整理してみようか。まず、コンピューターを用いた授業を考えたときに思い浮かぶのは「ICTを活用した授業」って呼んできたものだと思うんだ
なんか聞いたことがあります
一郎
それで……「端末を授業のどの場面で使おうかな」って思ってない?
え、違うんですか?
一郎
課題の提示、自力解決、ペアやグループでの話し合い、全体での練り上げ、まとめといった学習過程や場面で、ICT活用を「教員の指示によって開始させる」という考え方は今でも主流だよね
私もそのつもりでいました
一郎
もちろん、その見方もはじめの一歩として否定はしないよ。でも、研究とか準備が大変じゃない? 失敗したらこっちのミスだからね。そして失敗しないよう、本や知り合いから聞きかじった、成功したことのある具体的な事例だけをなぞる形になって、新たな活用をやってみようと思えなくなっていく。そんな未来が待っているかも……
確かに失敗したくないなぁ、どこかに私にもできる事例はないかなって探していました
一郎
そうするとさ、端末の活用が苦手な先生は「やらないでいいや、今まででも困らないし」って思うのも仕方ないことだよ
じゃあ、やらなくてもいいんですか?
一郎
はっきり言うと「今までの授業の置き換えと言う視点」で使うなら、先輩方の優れた教育実践があるから、紙と同等以上の成果を出すことはなかなかに難しそうなんだ。何年も蓄積されてきた技術がそんな簡単にひっくり返るなんて甘い話でもないし、それは諸先輩方の実践に敬意を払っていないと思う
ますます、端末を使う理由がわからなくなってしまいました……
一郎
でも「子どもたちにとっての学びとは何か」に立ち戻って考えたとき、僕たちはまったく新しい学力観、学習観について今一度立ち止まって考える必要があると思う。そのとき、端末の活用は重要になってくるはずだよ
新しい学力観……詳しく教えてください!

次のページ
【解説】学習デザインそのものを変える必要がある

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この記事の著者

鈴谷 大輔(スズヤ ダイスケ)

 公立小学校教諭。プログラミング教育の教員コミュニティ「Type_T」代表。みんなのコード プログラミング教育 養成塾(2019夏期集中コース)修了。プログラミング教育関連のイベント運営に複数携わる。放送大学「Scratchプログラミング指導法」ゲスト出演。Maker Faire Tokyo 201...

※プロフィールは、執筆時点、または直近の記事の寄稿時点での内容です


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