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10代LGBTQ、過去1年に48%が自殺念慮、14%が自殺未遂を経験──9割超が教職員や保護者に安心して相談できず【ReBit調査】

 ReBitは、LGBTQなどのセクシュアル・マイノリティの子ども・若者を対象に実施した、学校・暮らし・就活などの現状に関するアンケート調査「LGBTQ子ども・若者調査2022」の結果を、10月20日に発表した。同調査は、9月4日~30日の期間に行われ、2623名から有効回答を得ている。

 調査結果によれば、10代LGBTQは過去1年に48.1%が自殺念慮、14.0%が自殺未遂、38.1%が自傷行為を経験した。

 普段からセクシュアリティについて安心して話せる相手や場所については、10代LGBTQの47.2%、20代の36.9%、30代の32.9%が「ない」と答えている。相談できる場所が「ある」と答えた人は、自殺念慮が12.2ポイント、自殺未遂が2.2ポイント、自傷行為が8.0ポイント、相談できる場所が「ない」と答えた人よりも少なかった。

 10代LGBTQの52.3%が、過去1年で心身不調や精神疾患を経験したと答えている。

 さらに、10代LGBTQはメンタルヘルスを測るK6尺度で、気分障害・不安障害に相当する心理的苦痛を感じていると想定される「10点以上」が56.1%に達した。

 10代LGBTQの29.4%、20代LGBTQの27.2%、30代LGBTQの25.8%が、孤独感が「しばしばある・常にある」と答えている。

 LGBTQユースの91.6%は、保護者にセクシュアリティに関して安心して話せない状況にある。

 LGBTQユースの89.1%が、保護者との関係で困難を経験したと答えており、具体的には「保護者からLGBTQでないことを前提とした言動があった」(66.0%)、「保護者に自分のセクシュアリティを隠さないといけなかった」(49.7%)、「保護者がLGBTQに否定的な言動をした」(47.2%)、「保護者へセクシュアリティがバレてしまうことを不安に感じた」(46.5%)といった回答が寄せられている。

 LGBTQ学生の40.2%が、過去1年間に学校の授業でLGBTQについて学んでおり、30.9%が教科書や副読本にLGBTQが載っていたと回答した。

 一方で、LGBTQ学生の70.7%が過去1年に学校で困難やハラスメントを経験したと答えており、具体的には「男女別整列や名前の『さん・くん』分けなど、不要に男女分けをされた」(39.0%)、「生徒が、LGBTQに関してネタや笑いものにしていた」(35.4%)、「生徒が、性別を理由に理想的な行動を指示していた」(28.7%)といった内容が上位を占めている。しかしながら、LGBTQ学生の93.6%は教職員にセクシュアリティに関して安心して相談できない状況にあり、33.6%は教職員が要因となっている困難を経験している。具体的には「先生が、性別を理由に理想的な行動を指示していた」(27.7%)、「先生が、LGBTQに関してネタや笑いものにしていた」(12.8%)といった事例が寄せられた。

 この1年で10代LGBTQの52.4%が「学校に行きたくない」と感じており、不登校を経験したLGBTQの中学生は22.1%、高校生は14.9%に達している。

 この1年で就職・転職を経験したLGBなどの35.7%、Tの75.6%が、採用選考時に困難やハラスメントを経験したと回答した。

 具体的な困難の状況としては、LGBなどでは「選考時にカミングアウトをすべきか、どの範囲ですべきかわからず困った」(16.1%)、「人事や面接官から、LGBTQでないことを前提とした質問や発言を受けた」(13.3%)、「選考時に、セクシュアリティを伝えられなかった・隠さなくてはならず困った」(10.3%)などが上位になっている。トランスジェンダーでは、「エントリーシートや履歴書に性別記載が必須で困った」(41.2%)、「選考時に、セクシュアリティを伝えられなかった・隠さなくてはならず困った」(35.3%)、「選考時にカミングアウトをすべきか、どの範囲ですべきか分からず困った」(33.0%)、「性自認と異なるスーツ・服装、髪型、化粧をしなくてはならず困った」(27.3%)、「性自認とは異なる性別として、就職活動をしなければならず困った」(26.8%)が上位となっている。なお25~34歳のLGBTQのうち、10.5%がこの1年で長期欠勤や休職を経験しており、13.0%が仕事を辞めたという。

 セクシュアリティを認知した際に、LGBTQユースの69.9%が不安や恐れを感じたと答えており、具体的には「自分は変なのではないかと思った」(37.7%)、「人に言ってはいけないと思った」(35.0%)、「家族に知られたら悲しませるのでは、怒られるのではと思った」(34.5%)、「大人になれるのか、幸せに生きていけるのか、不安だった」(25.2%)といった回答が寄せられた。また、セクシュアリティを認知した時点を振り返って、LGBTQユースの54.9%が相談したかった/情報がほしかったと答えており、具体的な内容としては「セクシュアリティやLGBTQについて、もっと知りたいと思った」(43.0%)、「LGBTQの同世代の人たちと知りあいたいと思った」(30.5%)、「誰かに相談したいと思った」(20.3%)、「LGBTQの大人たちと知りあいたいと思った」(17.3%)といった相談や情報の入手を挙げる回答が寄せられている。

 LGBTQユースが、自身のセクシュアリティをはじめて認知した平均年齢は14.3歳、はじめてカミングアウトをした平均年齢は18.5歳で、認知から4.2年間は誰にもセクシュアリティを伝えたり相談したりできなかったことが明らかになった。セクシュアリティについて必要な情報を得たかった平均年齢は12.5歳、実際に情報を得た平均年齢は18.2歳と、5.7年の差がある。

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https://edtechzine.jp/article/detail/8317 2022/10/22 07:00

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