角川ドワンゴ学園N高等学校、S高等学校は、かねてより生徒から要望が多かった生徒会を、両校合同で設立することを、10月11日に発表した。
新たに設立される生徒会は、生徒にとって卒業後の社会生活で本当に役立つ経験ができるよう、日本でもっとも生徒自身が決められる生徒会となることを目指す。
具体的には、生徒会の権限で自由に使ってよい予算として年間1000万円を用意。特定の同好会へ活動支援金として分配したり、卒業式にゲストを招待したり、文化祭へのゲスト招聘や追加企画の実施に使用したり、新たに独自イベントを開催したり、全国にいる生徒会役員が集まるための旅費交通費や宿泊費、会議中の食事費に使ったりと、その使途は生徒会が決められる。
また、物品の調達や発注の際には調達先の選定、交渉、契約書の作成まで、教職員サポートのもと一貫して生徒会が行う。
こういった活動は、生徒が社会に出た際に必ず経験することを、一足先に身につけることが狙いであり、日本最大となる2万人の高校の生徒会運営を権限を持って行うことで、卒業後に社会に出ていく生徒の成長にもつながり、さらには生徒が就職・大学入試の面接などでアピール可能な活動になるよう、学園側としてもサポートしていく。
あわせて、学園側は生徒会を通じて生徒が本当に何を必要としているかを理解したいという考えもある。生徒会に専任の教職員がつくことで生徒の意見を真摯に受け止めるとともに、それを全教職員で共有する仕組みをつくる。
生徒会のメンバーは、立候補者の中から全国2万人の生徒による投票で20名を役員として選出する。生徒会役員選挙は、立候補期間が10月11日~27日、10月28日0時の告示で、選挙期間は10月28日0時~11月6日23時59分。投票期間は11月7日0時~13日23時59分で、14日に即日開票される。
得票数1位が会長、2位が書記、3位が会計に就任し、会長・書記・会計を除いてN高等学校、S高等学校それぞれの得票数1位が、それぞれの高校の総代表に、さらに両校の総代表を除く投票者の地区別1位が地区代表に就任する。
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