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18歳成人、10代からのキャリア形成と進路の選択

キャリア教育の重要性とキャリア教育資源を拡大する方法

18歳成人、10代からのキャリア形成と進路の選択 第3回

 連載の第2回では、「高校の進路指導教員の課題と考察」について述べてきました。課題は二つあり、一つ目は、進学であれ就職であれ留学であれ、自己理解・社会理解・仕事理解は必要であるにも関わらず、この就活の前段階に必要なキャリア教育に費やす時間や労力、教育を行うイメージがないということ、そして二つ目には、多くの教員の方々が民間企業を経験することなく教員になる中、ご自身で経験されたことのない就職活動の指導を行うことになる、ということです。つまり、1.進路決定前のキャリア教育の機会の提供、2.民間企業を未経験である教員の方々の経験そのものを補完するリソース・場の確保が大きな課題である中、第3回では、前回で述べたキャリア教育の重要性と具体的な解決案についてお話ししていこうと思います。

キャリア教育とは何なのか?

 キャリア教育が重要である、ということは、言うまでもない事実だと思います。

 では、なぜキャリア教育が重要なのか。この問いに対する回答は人それぞれの考えがあると思います。ここでは、あくまで私個人が考える「キャリア教育が重要な理由」を述べたいと思います。

 キャリア教育とは、「一人一人の社会的・職業的自立に向け、必要な基盤となる能力や態度を育てることを通して、キャリア発達を促す教育」です。また、この「キャリア発達」とは、「社会の中で自分の役割を果たしながら、自分らしい生き方を実現していく過程」と解釈できます(注1)

(注1) キャリア教育・キャリア発達の定義ともに、中央教育審議会「今後の学校におけるキャリア教育・職業教育の在り方について(答申)(PDF)」(平成23年1月31日)、16ページより。

 つまり2つを合わせると、キャリア教育とは、「社会的・職業的自立に必要な基盤となる能力や態度の育成を通して自分らしい生き方の実現を促す教育」である、ということです。

 では、このキャリア教育を実現するためには何が必要でしょうか?

 私が考えるのは、キャリア教育では「さまざまな職業の大人と触れ合い、主体的に学ぶ意欲を育てること」が重要だということです。

 現代社会はインターネットやテレビを通じた情報があふれています。仕事や産業の分業化や機械化が進み、新たな産業が生まれている昨今、大人と子どもの生活圏が分断され、子どもが日常的に仕事をする大人の姿を目にする機会が少なくなっているのではないでしょうか。

 実体験をもとにした職業観が身に付くことなく大人になるのが現代。だからこそ、学校教育の中で、さまざまな職業の大人と触れ合い、主体的に学ぶ意欲を育てる必要がある、と考えているのです。意識的に職業やキャリアを学ぶ機会を導入する必要があるのです。

 ただし、短期間の単純な「体験」は一つのきっかけにはなりますが、深い学びにはつながらないとも考えています。

 先ほど、キャリア教育とは「社会的・職業的自立に必要な基盤となる能力や態度の育成を通して自分らしい生き方の実現を促す教育」であると述べました。

 自分らしい生き方を実現するために、たった一回の体験だけですべての回答が導きだせるとは考えづらいものがあります。つまり、短期間の単発の「体験」から内省する、自分の興味関心に気付き、そしてそれを繰り返すことで、少しずつ「自分らしい生き方」を理解できるようになるのではないでしょうか。

 一回体験したから終わりではなく、何度も何度も長期間の継続的な「経験」に昇華させることが、キャリア教育にとって必要だと感じています。

 学校教育において、そのような環境を創り続けることがキャリア教育の実現に必要なのではないでしょうか?

 ここからは、具体的な解決策を述べていきたいと思います。

次のページ
具体的な解決策とは

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この記事の著者

新田 圭(株式会社ジンジブ)(ニッタ ケイ)

 大学卒業後は100円均一の店長、管理部門の財務を経験。その後エレコム株式会社を経て株式会社ハウスドゥで財務に携わった後に、株式会社やる気スイッチグループの取締役に就任。  ジンジブの代表取締役の佐々木満秀と出会ったことを機に、2017年株式会社人と未来グループ(現:株式会社ジンジブ)に入社。...

※プロフィールは、執筆時点、または直近の記事の寄稿時点での内容です


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