単位制・通信制高校サポート校である神村学園東日本教育サポートセンターは、生徒間および生徒・職員間の交流や教育活動に活用するため、メタバース(仮想空間)上にバーチャル校舎を開設し、9月より運用を開始したことを、9月27日に発表した。
今回開設したバーチャル校舎は、リアルなメタバースのデジタルツインでありメタバースに作られた「もう一つの学校空間」。3D空間に、十数カ所の教室を備えたオリジナルの2階建て校舎を設置した。
生徒は、自分の好きなアバターを選んでこの空間に入り、空間内を自由に移動したりチャットや音声通話でクラスメイトや職員と交流したりできる。1対1や少人数の会話だけでなく、大人数で一緒に会話することもでき、現実の教室でリアルに会っているときと同様の体験をメタバースで行うことが可能となる。
アクセス(メタバース登校)する際、専用アプリのインストールやVRゴーグルなどの準備は不要で、スマートフォンやタブレットから簡単にアクセスできる。また、授業映像もあり、メタバース内で教科の学習をすることも可能。「学校に登校する」ことのハードルを下げ、生徒が自宅や好きな場所からより手軽にアクセスできるようにすることで、これまで不登校を経験した生徒も通いやすく、自信を持てたりさまざまな交流を生めたりするきっかけとして活用できる。
バーチャル校舎の導入・運用を開始し、リアルな学校のデジタルツインを用意することで、不登校傾向の生徒や外出が苦手な生徒も「学校に通う、登校する」経験をより手軽に行うことが期待できる。「登校する」経験をメタバースを介して実現することで、自己肯定感の向上や自信形成にもつなげていく。
また、対面で顔を合わせて話すことが苦手な生徒や、ビデオ通話でカメラをオンにすることに抵抗のある生徒のコミュニケーション上のハードルを、アバターを用いることで解消する。生徒間や生徒・職員間のコミュニケーションの活性に貢献することも期待されている。
なお、入学を希望する人向けに、メタバースでのオープンキャンパス・学校説明もスタートした。オープンキャンパス用に作られたオリジナルのメタバースで、各キャンパスの様子や概要を24時間確認できる。別途問い合せフォームなどから予約・日程調整することで、職員から学校説明を受けることも可能となる。
神村学園東日本教育サポートセンターは、神村学園とIT企業であるクーリードによる単位制・通信制高校の運営・管理センターであり、サポート校。多様な生徒一人ひとりの個性に合った学び方を実現し、高校卒業、そして卒業後、社会で自信を持って活躍するための環境提供を目指す。2022年9月現在、関東・関西を中心に全国に25のキャンパスを展開・運営している。
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