コドモンは、同社が展開する保育・教育施設向けICTシステム「CoDMON(コドモン)」を導入する、全国の保育・教育施設を対象に実施した、防災対策に関するアンケートの結果を9月6日に発表した。同調査は、7月28日~8月16日の期間に行われ、316件の回答を得ている。
調査対象の施設に、備えが必要だと思う災害を尋ねたところ(複数回答)、「地震」(98%)がもっとも多く、「火災」(92%)、「台風」(88%)、「新型コロナウイルスなど感染症」(87%)、「大雨・洪水」(83%)がそれに続いた。
具体的な防災対策内容について尋ねた質問(複数回答)では、「災害発生時の避難訓練」「保護者の緊急連絡先・連絡手段の確認」「災害発生時のマニュアル作成」が上位を占めている。
現在、施設で備蓄している非常食としては(複数回答)、「ミネラルウォーター」(80.1%)が最多となり、「液体ミルク」「幼児用非常食ゼリー」を挙げる回答もあった。そのほか、「アレルギー対応食品」を挙げる施設もみられる。
災害時の保護者との連絡手段として活用しているものを尋ねたところ(複数回答)、「コドモン保護者アプリ」(88.3%)がもっとも多く、「施設に貼り紙」も43.4%に達している。
防災対策または被災時にICTソフト(保護者連絡アプリや園内共有)は役立つと思うかを尋ねた質問では、役立つと「思う」という回答が91.8%を占めた。
現在の災害対策に関して、課題に感じていることとしては(複数回答)、「災害時の子どもの心のケアについて学べていない」(45.9%)が最多となり、以下「災害時のニュアルが現実に即しているか」「防災グッズや非常食の見直し」が40%超で続いている。
実際に災害を経験したことで、強化した防災対策があるかを尋ねたところ、「ある」という回答が30%近くに達した。具体的には「台風による大雨で、部屋が浸水したため、土のうなどを設置して水害を防ぐようにした」「壊れそうな箇所がないか?排水口のつまりはないか?など、日々の設備点検を丁寧に行うようになった」「東日本大震災時の状況を踏まえて、震度別ケース別の避難訓練を行っている」「不審者訓練など、職員が行ったことのない訓練をさまざまな場所(園内に限らず、様々なシチュエーション)で行ったり、非常食の作り方や子どもを含めみんなで実食してみるなどの体験を増やして備えている」といった回答が寄せられた。
この記事は参考になりましたか?
この記事をシェア